梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2007年08月 アーカイブ

2007年08月01日

『愁思符庵』日記(1)

この日本で、いい歳こいた男が、差し出す名刺も持たずに暮していくことが、いかに窮屈であるかは、ある日突然リストラや倒産で失業した人でないと分らないかも知れない。

いや、名刺や肩書きは無くとも、せめて名乗れる職業名をもっていれば、この国では少なくとも社会人扱いは受ける。

昨今流行りのニートやらフリータ−はその窮屈さを敢えて受け入れての生き方なのであろうが、余程の精神力をもちあわせないと、あるいは何処かで求めている人生の自由は謳歌できまい。

社会の規範から外れて生きると云うことは、多くの物を得るチャンスを自ら失い、誰も見向きもしてくれない、身勝手な自由を手にしているだけなのかも知れない。

何を隠そう、いい歳こいた張本人がそう云うのだから、なまじ外れてはいない。

馬券生活者なんて職業はない。そんな呼称なんてどうでもいいことだ。生活の有り様の問題であろう。

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2007年08月03日

『暑中競馬 迷走中』

「イソップの あり・きりぎりす想ひつつ
    瘠せゆく友の 身体憂うる」

今夏の博打屋の暑中見舞い、
「暑中競馬 迷走中」と書いた。するとある馬主氏から即座に冒頭のメールが届いた。

今に始った事では無いが、年を重ねる毎にローカル競馬に足を運ぶ馬主の姿は減って来ている。かつては、自分の馬が出ていようがいまいが、毎週競馬場に姿を現し、馬主としての経済力と競馬愛と馬券熱を誇示し、健在振りをアピールしていたものだが、馬主の体力低下を反映してか、どこの競馬場の馬主席も寂しい。

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2007年08月05日

(無題)

台風の名残か、土曜の新潟は湿度も高く、蒸し暑さに見舞われた。
勝負馬と目論んだ2Rサクラスウープがゴール前で失速。3着に落ちた時点で、その後の商いはただの穴埋め作業になった。
勝った丹内騎手が1年ぶりの勝ち星なら、まあ良かったな、とやせ我慢の一つもせにゃなるまい。
吉田隼人はもとより、田中博、石橋、松岡と若手がチャンスを生かすなど、いかにもローカル競馬らしい巡り合わせだ。馬も騎手も、ローカルならばこそ一息つける側面もある。実に人間味のある営みなのである、競馬という世界は。
今後は大野、北村、土谷などのマークも必要だろう。
ホテルをキャンセルして帰京し、出直しの新潟行きである。商い失敗すると、飲むきにもならず、電車で反省の旅だ。「愁思符庵」の床下に埋め込んだ壺の中から札束を取り出してきた、と言えばかっこ良いが、そんなものあるわけがない。残りのタネ銭でいかに甦生するか、博打屋のウルトラC。
4Rレガルメンテで資金作り。堅い軸馬で相手が問題だが、クイーンオブザメイとの2頭軸固定の3連複を含めた、手広い馬券で心中。12Rのホウショウルビーまで生き長らえられるか。どうやら新潟にも夏か戻ったようだ。越後路の緑は深く鮮やか。田中勝春のまだ半年の愛娘も、昨日新潟入りだ。親父の頑張りも、馬券的にはマークだろう。

2007年08月05日

パドック馬券

ここが商い時かも。
各馬発汗激しく不安は残るが、6レガルメンテ軸に2アブソリューション 15フリスビーカフェ 16 クイーンオブザメイ 。

2007年08月05日

パドック馬券

5R 予定外の参戦。3ジョウノカグヤヒメ 9ジェイケイバクシン 15コイサン がおもしろそう。軸は9だ。

2007年08月05日

パドック馬券

左にもたれる6ベイリングボーイがこの出来で左回りを求めてきた。軸になりそう。1 7 12 13 17へ。

2007年08月09日

『空蝉の博打稼業』

多摩の里山もすっかり真夏の暑さに見舞われ、蝉の声が我が世の夏を謳歌している。蝉時雨が熱風と共に愁思符庵を包み込んでいるのだ。

庵と云えば木立に囲まれ、苔むした茅葺き屋根の、静寂漂う山奥の小屋を思われようが、どっこい、小屋は小屋でもおそらくは昭和30年代の文化住宅、ちょっと昔はそこら中に見かけた小家である。折角の瓦屋根を、雨漏りを機に大家がトタン屋根にしたおかげで、日当たり抜群の屋内は50度にも達する温室。とても人間が居つづける所では無い。

しかし、そこをパンツ一丁でしたたる汗をものともせずに過ごすのが、博打屋の正しい週明けの過ごし方なのだ。

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2007年08月11日

『商い時だよ、お盆興行。』

熱帯夜が続いている。驚いたことに、夜中の1時、寝苦しさで目覚めると、蝉が鳴いていた。暑さで夜昼間違えたか?
夏の朝、まだ明けきらぬ頃、日暮しがカナカナカナと涼しくも哀しげな羽音をひびかせる。
旅打ちの朝はこの目覚ましで始まる。そして新幹線までの車中、朝帰りの若者や、旅立ちの人々の様々な生態を観察しながら博打屋は、ふと人生の不思議を思う。
果たしてこの人々の中で、幾人の人が新潟まで馬券を買いに行くだろう。何が悲しくってこういう生活をしてるんだろう、と。

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2007年08月11日

目眩するパドック馬券

6R 急遽参戦 スロクスザンナ キタサンダイオウ ミンナナカヨシ イブキシャナオウ 。クエストタイム も要注意

2007年08月11日

(無題)

9Rスズジュピター シャランジュ マイネルアトレ ダイワマックワン の組み合わせ。

2007年08月12日

『抜けるように青い旅の空。』

新潟らしい刺すような暑さが戻ってきたが、土曜の競馬場はかつてないほどのまばらな人出。お盆、地震など、それどころじゃない人々が多いということた。
瀬波温泉特別に因んで、旅館組合がペア宿泊券の抽選会を催すなど、新潟競馬場は相変わらずお祭り広場だが、人の行動は正直なものだ。空いた競馬場を楽しみたいならこの時期が穴場だ。
宿泊券どころか馬券も外した瀬波温泉特別だが、月岡温泉特別はなんとかしたい。
ちょうどこの週末は、セゾンRHの関係者と行動を供にしている。10R.月岡にもアイリッシュホークがでているか、1Rドリームリバイバル 6Rドリームラプチャー 札幌7Rコーナーストーン と、担当の井出君の胸をドキドキさせているらしい。いずれの馬も目が離せない。

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2007年08月12日

最後の頼み

12R ケイアイテイメントがパドック馬

2007年08月17日

『愁思符庵日記(4)』

博打屋に盆暮れがあるわけがない。人様がお休みになる時にこそ、遊び人の浮かぶ瀬があるというもの。
 新潟からの新幹線、先週は往復グリーン車なんて分不相応なことをしたばかりに、よそ行きの馬券を張ってしまった。新幹線は人生を見つめるのに誠に便利な時間を与えてくれるものだ。
もっとも、1時間40分そこらでみつめられる人生もたいしたものじゃないんだが。
蛇足とは、先週日曜最終Rのことを云うのだろう。配信しそびれて、最後に推奨した馬ケイアイテイメントが馬券にならなかった。自己嫌悪に陥り後悔しきりだ。ベローチェの落馬の煽りはあったものの、勝ち負けの走りじゃなかった。我が目の甘さだろう。
落馬誘因の吉田稔騎手は日曜のマーク騎手でそれなりに馬券になってくれていただけに、複雑な心境だった。好事魔多しである。
ただベローチェの馬主筋のY氏ははなはだ気の毒。最終まで待った挙げ句が落馬じゃ報われない。

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2007年08月18日

『真夏の悪夢、競馬熱中症』

「中止は妥当な事だと思う。ただ、この間の預託料を誰が払うか、など問題は色々ある」

35年ぶりの中央競馬開催中止のテレビニュースを見ていたら、馬主の関口房郎氏がこのようなことを仰っていた。いかにも大馬主らしいな、と苦笑した。と同時に、所詮こんなもんだよ、と阿呆らしく思った。

開催危機の第一報は16日朝7時半の井出君からのメールだった。セゾンRHの担当者で前日から栗東に取材に行っていた。

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2007年08月22日

『競馬のない土日は猫のいない豪徳寺』

「何と申した?風邪じゃと?」

「ははぁ〜、流行り風邪にてござります。して、こたびの競べ馬でござりますが、見合わせるのが賢明かと・・・」

「たわけ!流行り風邪ごときで騒ぎおって。見ろ、馬は元気に駈けておるぞ。構わぬ、風邪だろうが、腹痛だろうが、勝つ馬と負ける馬がありゃ富くじは売れるのじゃ、お主たちはその道理が分らぬか!」

「しかしながら、瓦版のハエどもが煩く申しておりますれば、殿から上意をお下しなされては」

「かようなことで余を煩わすとは何事!ええぃ〜滞りなく祭りは行なえ!」

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2007年08月25日

『はじめ恐ろしゅうて・・』

 越後路がもっとも美しいのは、黄ばみはじめた水田の稲穂と、低い山々の濃緑の木々が、天空に溶け込む、8月の終わりのこの一瞬の色の交歓の時ではなかろうか。
 
 いや、国境の長いトンネルを抜け、浦佐あたりの風景を目のあたりにすると、誰の心にも あがないきれない季節の 怨念が 見えてくるのではないだろうか。
 通いつめる越後路も、残すところあと2週。始めに開催ありき、の競馬対応で再開にこぎつけ、再検査後の取り消しも少なく、ともあれ競馬は実施される。

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2007年08月25日

快晴の新潟がもどった

3R ここは最強の未勝利馬卒業のジャンバルジャン軸。人気ないとこではフサイチヒロウィン 。本線はノーブルストーン

2007年08月25日

(無題)

7R 15フリスビーカフェは前走狙った馬。もう一度軸だが、17コスモアンファング11マイネレフリーク が相手になる。

2007年08月25日

(無題)

8Rダートは少し時計かかる。8マイネルビスタ 6アイビスビッテ 2オンワードマルタ の絡み。穴は12プラジェラート

2007年08月25日

(無題)

10R3連単、2シベリアン 14アイオブザキング2頭固定マルチ相手5 6 10

2007年08月25日

(無題)

11Rラブカーナ もいいが1パーフェクトジョイ 11タイキマドレーヌにも食指がうごく。

2007年08月26日

『地震・雷(台風)・梶オヤジ』

 陽射しは紛れもなく真夏のそれであるが、撤去された冷気装置ミストクールの跡を吹き抜けるパドックの風は、すでに晩夏の爽やかさを含んでいる。

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2007年08月26日

(無題)

4R,1000メートル戦だけに外枠に目がいくが、1デュヌラルテ、逆転あれば14ホワイトソリストだろう。16ケンコウランハート 11ムーラヲウ゛ェール 相手か。15セラフィナイトの入れ込みはいただけない。

2007年08月26日

(無題)

5R 9マイネクリスティナ はぎりぎり初戦向きか。15プレサンティールはまだ体に余裕ある。17サマーミッドナイト共々叩いたあとだろう。8 16 12 が穴か。

2007年08月26日

(無題)

6R 16スズカサンバ軸。3オンワードアリーテ 9ビーモブホープ相手だ1クリノムーウ゛オペラが穴

2007年08月26日

(無題)

9R 12アスクデピュティ 2ヒカルダイヤモンド18クロコレーヌ 7マイネサンサン が目を引く。

2007年08月26日

(無題)

10R 17コスモラブアゲイン 2 ピサノデュエル 11ラブハート 13 コスモミールの争い

2007年08月31日

『越後路惜夏』

「お騒がせしました。私めの出番はこれにて終わりでございます」

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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