『暑中競馬 迷走中』
「イソップの あり・きりぎりす想ひつつ
瘠せゆく友の 身体憂うる」
今夏の博打屋の暑中見舞い、
「暑中競馬 迷走中」と書いた。するとある馬主氏から即座に冒頭のメールが届いた。
今に始った事では無いが、年を重ねる毎にローカル競馬に足を運ぶ馬主の姿は減って来ている。かつては、自分の馬が出ていようがいまいが、毎週競馬場に姿を現し、馬主としての経済力と競馬愛と馬券熱を誇示し、健在振りをアピールしていたものだが、馬主の体力低下を反映してか、どこの競馬場の馬主席も寂しい。
場外施設や電話投票など、競馬環境の変化という大要因はあるが、優勝劣敗の原則にそった番組の編成が、少頭数の個人馬主の居心地を悪くしているのも事実だろう。
さらに、馬主の高齢化も進んでいる。日本の競馬の生き字引のような高齢の馬主から聞く競馬の歴史は、世界レベルになってきた今日の競馬の氏素性でもあり、決してよその国の話では無い。日本には日本なりの競馬もあろうう。
先の句の馬主氏はやはり徹底した現場主義で、オーナーブリーダでもあり馬や馬券に対しても一家言ある人だ。その人にして今夏はローカルへの足が鈍い。糖尿退治に半年ほど、節制した生活を送っているという。博打屋の旅打ちは先刻承知で、昨年までは幾度か運転手代わりを勤め、博打屋の旅費節減、優雅宿泊の旅の友だった。
「われもまた 咲かぬ朝顔眺めつつ
翁の命 想ひはつらむ」
返信はこう打った。
想えば、人様に瘠せさらばえていく姿を案じさせるようじゃ、博打屋としては二流だ。
毎年朝顔屋敷と化す愁思符庵も、今年は朝顔の咲が遅い。昨夜(2日)独り飯中に黄金虫が迷い込んできた。
「あらおかし 黄金虫来る 詫び住まい」
今週は何やら黄金の予兆か。
黄金馬の筆頭は土曜2Rのサクラスウィープか。人気だろうが中心だ。ここにはアリンスクイーンもいる。なんとしてでも土谷騎手、と云う程の情の深い馬主氏だ。馬も人も応えよう。ダートも動く。
台風と祭で今週の新潟は騒々しい。関屋記念と聞くと、MSとメンコに刺繍のマイスーパーマンを思い出す。クソ暑いパドック、8歳のロートルがあっと言わせた。去年のカンファーベストは7歳だった。夏は牝馬か高齢馬か。共通してるのは、どちらも耐えることを知っている。滞在のニシノナースコール中心に、シンボリグラン、アンプロワーズ。センカクあたりも見てみたい。
