梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2007年08月03日

『暑中競馬 迷走中』

「イソップの あり・きりぎりす想ひつつ
    瘠せゆく友の 身体憂うる」

今夏の博打屋の暑中見舞い、
「暑中競馬 迷走中」と書いた。するとある馬主氏から即座に冒頭のメールが届いた。

今に始った事では無いが、年を重ねる毎にローカル競馬に足を運ぶ馬主の姿は減って来ている。かつては、自分の馬が出ていようがいまいが、毎週競馬場に姿を現し、馬主としての経済力と競馬愛と馬券熱を誇示し、健在振りをアピールしていたものだが、馬主の体力低下を反映してか、どこの競馬場の馬主席も寂しい。

場外施設や電話投票など、競馬環境の変化という大要因はあるが、優勝劣敗の原則にそった番組の編成が、少頭数の個人馬主の居心地を悪くしているのも事実だろう。

さらに、馬主の高齢化も進んでいる。日本の競馬の生き字引のような高齢の馬主から聞く競馬の歴史は、世界レベルになってきた今日の競馬の氏素性でもあり、決してよその国の話では無い。日本には日本なりの競馬もあろうう。

先の句の馬主氏はやはり徹底した現場主義で、オーナーブリーダでもあり馬や馬券に対しても一家言ある人だ。その人にして今夏はローカルへの足が鈍い。糖尿退治に半年ほど、節制した生活を送っているという。博打屋の旅打ちは先刻承知で、昨年までは幾度か運転手代わりを勤め、博打屋の旅費節減、優雅宿泊の旅の友だった。

「われもまた 咲かぬ朝顔眺めつつ
   翁の命 想ひはつらむ」

返信はこう打った。

想えば、人様に瘠せさらばえていく姿を案じさせるようじゃ、博打屋としては二流だ。
毎年朝顔屋敷と化す愁思符庵も、今年は朝顔の咲が遅い。昨夜(2日)独り飯中に黄金虫が迷い込んできた。

「あらおかし 黄金虫来る 詫び住まい」

今週は何やら黄金の予兆か。

黄金馬の筆頭は土曜2Rのサクラスウィープか。人気だろうが中心だ。ここにはアリンスクイーンもいる。なんとしてでも土谷騎手、と云う程の情の深い馬主氏だ。馬も人も応えよう。ダートも動く。

台風と祭で今週の新潟は騒々しい。関屋記念と聞くと、MSとメンコに刺繍のマイスーパーマンを思い出す。クソ暑いパドック、8歳のロートルがあっと言わせた。去年のカンファーベストは7歳だった。夏は牝馬か高齢馬か。共通してるのは、どちらも耐えることを知っている。滞在のニシノナースコール中心に、シンボリグラン、アンプロワーズ。センカクあたりも見てみたい。

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2007年08月03日 17:23に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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