『競馬場晩夏』
すんなりと、爽やかな秋を運んでくれない、気候のきまぐれ。
新潟の暑さと一味違う、粘り着く暑さ。深情けの女の執念のような、燃え尽きる炎。
今年の異変は、朝顔に教えられた。今になって、咲き乱れ始めた。
船橋法典駅から競馬場までの風景も、半年で大きく変わった。そば屋「一茶庵」の跡地にはマンションがそびえている。
世は変わる。博打屋も歳をとる。
競馬場で会う馬主氏たちの顔触れも、めっきり数が減った。皆、どこか競馬に冷めてきている。なまじ、歳とっただけではあるまい。
綺麗な中山のターフだ。
やはり競馬はゴールに最も近い位置で走る馬に、先頭でゴールするチャンスが最も多く生まれる。
この当たり前の定理を、レースで生かす騎手が、開幕週の土曜、人気薄馬を上位に導いていた。
後藤騎手のハナパックや柴田騎手のスーパーキャノンなどその例であろう。
今日の阪神2R ドリームガードナーは人気が集まり馬券をどう買うかが、博打どころだ。中村均師連続12週V馬になれるだろう。
中山6R サクラスウィープも逃げ切り濃厚。相手もレッドベリルだが、ここも買い方に一苦労する。
博打屋の経験から、この厩舎があっさり勝てるときは、人気薄を連れてきて泣かされる。ここもそのケースかも。
引き続き、木幡騎手に注目だ。
通産600勝にあと2勝。現役18人の記録に迫る。
地味だが、この騎手の上手さはスタートにある。
