『秋風、鉾田』
水色の水彩を流したような青空に、うろこ雲が広がる。
広大な丘陵地に、ポッカリと15ヘクタールに及ぶ空間が出現。
ビッグレッドファーム・鉾田は今、完成に向け最後の仕上げに 拍車がかかる。
1150メートル の坂路を白い牧柵がリードし、コースの全容があらわになった。
3棟の厩舎も出来上がり、今は周囲の整備段階。
いよいよ、牧舎らしくなってきた。
各馬房の外にはサンシャインがあり、今にも馬が顔を出しそうな光景だ。
すっかり秋めいた周囲の森には、栗が弾け開いている。
芝の張り付けも急ピッチ。
ようやく、ここが育成牧場であることが、見る者に伝わる風景となった。
昨日(10日)、一月ぶりに鉾田を訪れた。
今日は坂路を歩き、高低差21メートル、勾配7度の感触を確かめた。
やがてこの坂を馬たちが駈け上る。
その日も近い。
鹿島灘から吹く海風も、ひんやりと冷たい。
開発許可が下りて足掛け6年、今年1月着工の工事もいよいよ大詰め。
地元にとっても、新たな観光資源と期待も大きい。
温暖なこの地はメロンをはじめトマトのハウス栽培の産地。
潮風にも晒され環境は良い。
美浦からも近く、関東馬にとっては強力な施設となり得よう。
もっとも、それに見合う人材がいればの話である。
帰路は鉾田、東京直通の高速バス。
実りの秋を迎えた佐原までの沿道風景を楽しみ、香取神宮を見ながらの観光気分。
夕日の高速を東京へ向かう。
すすきが白く輝き美しい風景だ。
東京に6時半に着く。
川崎競馬には間に合う。
旭川でサマーエタニティーが走る。間に合えば、二日分の商いができるかも。
夕日よ急げ!
バスよ急げ!
秋の陽はつるべ落とし。
