『貧・忙中閑話』
師走の声を聞き、身が引き締まる思いのするのは、一人博打屋だけであろうか。
このところの冷え込みで、里の秋も一気に晩秋の風情を急いだ。
どこに出向いても、桜、欅、ポプラ、プラタナスなど、最後の装いが美しい。
師走の声を聞き、身が引き締まる思いのするのは、一人博打屋だけであろうか。
このところの冷え込みで、里の秋も一気に晩秋の風情を急いだ。
どこに出向いても、桜、欅、ポプラ、プラタナスなど、最後の装いが美しい。
最終組、トップで回った博打屋はスコアを崩し、2位から11位に後退、昨年に続き温泉旅行を逃した。
ゴルフで云うなら、以上のようなプロセスで昨日の麻雀大会は終わった。
商いを早仕舞いしての、渡世の義理の付き合いだが、驚くことに、日本出版社主催のこの大会は71回目であった。
8R 展開不向きを承知でホトダー狙い。ダノンブライアンとスマートフレンズ、ビンクパンサーが相手。
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9R 静かな中山競馬場だ。騎手も阪神に取られ、ペリエの一人舞台。この男との付き合い方が明暗をわける。ここはパープルプローズ チャイニィーズフレア ペディクラリス クロカンブッシュ 4頭の3連単ボックス。
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11R 中山1600は内枠有利。トップハンデ、外枠でキストゥヘウ゛ンを買う要素はなかったが、この馬の今日の目のきつさに気持ちが揺らぐ。タイキマドレーヌ 、カタマチベタン、ハロースピードを絡ませる。
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何事も気付いた時が、やり直し時なのである。
土曜のサボリで、開幕週の中山の傾向を把握出来なかったのが、厳しい師走競馬スタートの悲哀を味わう要因となった。
内枠有利の知恵は中山に出向いた時点で頭にはあった。
しかし、パドックで馬を見ていると、いざ馬券検討に入り、枠だけの要素では馬券が買えなくなる。
特に負けが込むと気持ちが当てに走るので、益々結果が伴わない。
「うらを見せて おもてを見せて 散る黄葉」
はらはらと木漏れ日の中を力尽きた葉が舞う。
「小高庵」はそうした雑木林にひっそりと佇み、人影もない。
街にイルミネーションが輝き、忘年会帰りの酔客が、終電近くの車内を占める時期になってきた。
サラリーマン経験がないので、こうした人々の心理は分からない。
飲む口実や大義名分がいいのだろうか。
忘れたい程の年だったのだろうか。
5R うわさの高馬、といってもセゾンRHとしては、の但し書きが必要。他クラブに比べれば募集価格8000万なんて驚くほどじゃない。しかし、馬格はあるが初戦は如何か。マリスカの仕上がりが牝馬らしい。
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7R 小島茂厩舎3頭出し。どれが本命か?えてして足元をすくわれるものだが、ここは独占まである。マチカネフクノカミ 軸。
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土曜夜、初めて相撲部屋の忘年会に参加した。
町屋の馬主、田中晴夫氏に案内されてのことだ。
氏の新馬は、土曜6R6番人気ながら直線坂上で先頭に並びかけ、勝ちパターン。
やった!と思ったが、先を行くタニノゴツドマザー、ペプチドラブの二の脚に屈した。
開門が早まった今朝の中山。
カレンダー配布が始まった。
4R東京好走、人気の中山凡走が穴パターンだが、ここのステージダンシング は前走の走りを素直に支持すべきか。
ガイアマンイーター、シルクエンデバー、リノーンリーズン相手。
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7Rじり貧を避けて見送りしてたが、ここは始動。
リワードアルコンは絶好の外枠。前走時より落ち着き体も張りがある。ホワイトウ゛ェール ウインドストーム 相手。
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生きていると色々なことに出くわす。
それが人生というものだろうが、こんな屈辱を味わうのは、生まれて初めてである。
博打屋は深い憤りで、開店休業、夜も眠れぬ月(10日)火(11日)を過ごした。
嫌な世相となってきた。
週始めの万引き冤罪の不快な予兆は、実は先週の日曜、中山ですでにあった。
今時の競馬場で、こんなゴロツキがいるのか、と唖然とさせられるシーンに出くわした。
師走の土曜夕方である。
馬主氏主催の忘年会に誘われ、人でごった返す上野駅で時間調整。
いつの間に上野駅はこんなに明るく綺麗になったのだろう。
「ああ上野駅」の時代の名残を残す風景が、博打屋の上野駅である。
「偽」がこの年を象徴する一文字に選ばれた。
競馬の一文字は何だろう。
インフルエンザは長すぎるか。
馬インフルから人インフル。
体資本の博打屋の敵はこのあたりにもありだ。
もう後がない。
有馬が古馬の宴なら、今日はフェアリーステークス、つまり妖精たちの宴。
電撃の6ハロン、妖精たちには苛酷なレースでもある。
スピードと瞬発力。
どちらが欠けても、最後の坂を上りきれない。
メジロアリスが好枠を生かし流れに乗り切れば、岩部騎手にもチャンス到来だろう。
ピーチアイドル、メイビリーウ゛が順当。
サマーエタニティ、トラストパープル6枠2頭が恐い。
今日は中山より阪神5R新馬が勝負。ナンヨーセットで勝てるはず。相手もテイエムハヤテオーだが、手広く保険も掛ける。
中京6Rアンビリーバブルも勝ち負け。ここいらで博打屋に復調気配が欲しい。
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9R シ゜ャンバルジャンの一本かぶりなら、リバプールサウンド頭の3連単が味。ダイワオンディーヌ、ゴットザビート、アルカライズ、クロカンブッシュ の絡み。
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11R半端じゃない寒風。不振完封はメジロアリスと思ったが、ビーチアイドルに託そう。メジロ、スワンキーボーチ、相手だが、エフティマイア、トラストパープル 、ミスティフォレスト にもチャンスありそう。
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先週14日、無事同窓会が終わった。
無事というのも、この12月14日と云うのは、博打屋にとって過去良からぬ出来事が多く、厄月厄日なのである。
交通事故やら手術やらろくな思い出がない。
万引き禍から体調を崩し、血圧高、睡眠不足でついに下痢まで起こす始末。
19日夕、神楽坂で卓を囲んだは良いが、始まってすぐ変調。
思い当たる節のない腹痛に見舞われ、スタート直後から何度もトイレ駆け込み。
大レースを迎える度に、博打屋は月曜のスポーツ紙の見出しを思い浮べる。
時折、昔取った杵柄が目覚め自分なりに考えるのだ。
何がこのレース結果に対する一番の修飾になるだろうか?。
大見出しになって、人々に新聞を手に取らせるには、どういうドラマが泣かせるか?
空模様が予想より早まりそうで、馬場が微妙になりそうだ。
ラストウィークを迎えるといつものことながら、一年の早さを感じる。
競馬をやっている人が皆感じることだろう。
いよいよ最終日だ。
何という不養生。土曜から声がでない風邪状態。
この時点でプロとしちゃ失格だ。
最終日は心置きなく、悔いの残らぬ馬券に挑みたかったが、喉の痛み、鼻、せきじゃ専念出来ない。
有馬記念が終わり、競馬人は束の間の休息を取る。
あるとすれば、この数日がお正月で、世間が雑煮を食べている来週は、また長い一年の仕事を淡々とこなしている。
さすがに28日ともなると、行き交う人々も忙しなく、御用納めや買い出し人で、どこもごった返している。
大井の10Rハヤテを買いに行くか、立川でグランブリの調教に出向くか。
ハムレットの心境の昨夜、池袋の「ちば」と云う料理屋でふぐをご馳走になった。
二兎追うものは一兎をも得ず、を演じた28日の立川巡礼。
収穫はにこやかな山崎芳仁の公開練習。
リラックスぶりをアピールしていた。
もう一つ驚いた。
万に一つの狂いもなく、東京大賞典はウ゛ァーミリアンの圧勝で終わった。
2着も南関の雄フリオーソ、3着が博打屋期待のメイショウトウコン。
大団円の結末、と云うことだった。
庭の枯草を燃やし、玄関前の大壺に、松、梅、猫柳、木瓜を無造作に放り込み、最後に千両をさしこんで、愁思符庵の新年飾りは完了した。
昨日までと一変、町中の人出が俄然少ない。
堅気衆は30日までに雑多なことは終え、大晦日はあたふたしないもののようだ。
ドラマチック多摩川である。
大晦日最後の優勝戦。
この1戦の為に年末6日間、選手は走り続け、ファンも通い詰め、最後の優勝戦を迎えた。

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。
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