梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2007年12月01日

『貧・忙中閑話』

師走の声を聞き、身が引き締まる思いのするのは、一人博打屋だけであろうか。

このところの冷え込みで、里の秋も一気に晩秋の風情を急いだ。

どこに出向いても、桜、欅、ポプラ、プラタナスなど、最後の装いが美しい。

こうした樹木でさえ、散りぎわには、驚くほどの生の輝きを見せる。

人の晩節もかくありたいと願うのだが、人というものは、晩節という時の移ろいには無頓着なものだ。

だからこそ、博打屋も生き恥さらして無駄飯食っていられるのだろうが。


次郎長親分の話を書いたら、セゾンHCの井出君からコメントが来た。

中・高時代を過ごした懐かしい清水だそうだ。

三保の松原の白砂青松の海岸を柔道着の井出青年は走ったのだそうな。

目に浮かぶではないか。

駿河湾に輝く夕陽に向かって走り、そして雄叫ぶ。

森田健作が出てくれば申し分なし。

そんな青年が、今は東奔西走、所属馬の動向をトレセンに調べ、競馬場で会員諸氏に語り、事務所でレボートを書く。

馬社会のラビリンスに迷い込んだ柔道青年は、黒砂赤松の砂浜を今走っているのかも知れない。

次郎長が単なる一介の博徒の親分ではなかったことは、井出君の言葉をかりるまでもない。

維新後の明治政府の要人とも親交深く、郷里の地域開発に貢献し、その業績は今に讃えられている。

この地にいち早く英語塾を開いたのも親分だった。


その親分に叱られそうだが、博打屋は横文字には弱い。

JCの行なわれた先週の東京でも、外人記者やカメラマンが、エレベーターやらパドックで、当然の如く英語で話し掛けてくる。

それだけ国際化が進み、特に馬社会ではビジネス自体がグローバル。


日本の博打屋だって、当然バイリンガルだと彼らが思ってるらしい。


冗談じゃない、ここは府中だぞ、日本語くらい、幾つか覚えてきゃあがれ、と腹の中で吠えながらも、博打屋は、笑顔で親善に徹したのだ。


そう云う訳で、阪神ジュベナイルフィリーズなんて名が変わって以来、このレースには興味がない。

見たことのない関西馬が多いせいもあるが、どうやら今年は関東馬で間に合いそう。ラルケット中心だが結論は明日。

土曜は午後恒例の日本出版社主催麻雀大会。

この異業種博打のため、毎年ステイヤーズSは雀荘でのTV観戦。

今年も前売りでの参加だが、ネウ゛ァブションでいく。

中山こそがこの馬の舞台。長ければ長いほど良さがでる。

距離がうんと長いか、うんと短いか、この両極端なレースに限り、スペシャリストが存在する。トウカイトリックもその一頭。

長い距離でバテない。

この2頭を外して買うのは冒険だが、馬券は3連単が一捻り。

ワンダースティーウ゛ が残るなら、着順次第で高配当。

4R新馬 マイミカプリンセスは満を持しての出走。

6R グラマトフィラムは久々だが先行して渋い。この馬で麻雀資金を作り、念願の1等賞温泉旅行を仕留めてこよう。

たまには異業種博打に専念するのも、師走らしいじゃないか。

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2007年12月01日 10:30に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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