梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2007年12月07日

『独坐観心』

「うらを見せて おもてを見せて 散る黄葉」

はらはらと木漏れ日の中を力尽きた葉が舞う。

「小高庵」はそうした雑木林にひっそりと佇み、人影もない。

この茶室は織田信長の実弟、織田有楽斎 が晩年営んだ国宝如庵を模して作られたものと云う。

溝ノ口にある川崎市の市民プラザの日本庭園にあるこの茶室は、今、晩秋の風情にあふれている

その門前に一人座し、音も立てず散り舞う木々の葉を見ていると、良寛の詠んだ句が思い浮かぶ。

秋はもうすっかり終わりを告げている。

「焚くほどに 風がもてくる 落葉かな」

良寛はやがてこうも詠んだのだった。


立川場外に熊本の全日本選手権決勝山崎を買いに行った4日、街路樹の欅が、雪のように舞散る風情は、いよいよ、師走の忙しなさを呼び起こす風物詩と映った。

その山崎芳仁が見事優勝したにもかかわらず、2着選手平原を買いそびれ、木枯らしに追われながら駅まで歩いた博打屋は、悔やみきれない凡商いをただただ呪うばかりであった。


その痛手を癒すべく6日は先の市民プラザ行き。

かねて申し込みの、篆刻教室の受講日であったのだ。

早めに着いた博打屋は、日本庭園を散策し、しばし「小高庵」の人となったのである。


指に豆をつくり奮闘した篆刻は結構な重労働。

習うより慣れろ、の典型でもあろう。

しばらくは博打屋も肩凝りに悩みそうだ。

どうやら、年賀状には自作の落款が押せそうである。

さて、残り3週6日間で、今年の帳尻合わせをしなければと決意は悲壮である。


会う人毎にそう決意表明。

とりあえず360万目標だ。

なんで?とみな聞く。

一日1万貯金したとして、一年360万位は残ってなきゃいけない額だ。

有馬記念が終わり、東京大賞典、競輪グランプリと続き、除夜の鐘を聞くときに、手元に360万の現金があれば、ああ、今年も良く喰い凌いだわ、と少しは報われる。

その初手が今週の朝日杯。

今年の2歳馬は、先週の牝馬戦で分かるよう、キャリア浅い馬の好走も視野に入れなければならない。

牡馬もしかり。

夏のインフル騒動の入廐遅れの影響が、微妙に影を落としているのではあるまいか。

大物感に乏しい顔触れだが、スズジュピターが一番完成度が高いであろう。

俊敏な対応力が見られ、中山向きでもある。

キャプテントゥーレなど、関西馬目白押しだが、ドリームガードナー、ドリームシグナルのセゾンRHの2頭にもチャンスあるメンバー。

結論は明日。

今日7日は川口オート。

異業種博打で明日からの資金調達。

牛沢和彦の今節は見所多い。
黒岩との勝負と見たが、さて、360万への第一歩となるか。

キューポラのある街へ、いざ博打屋師走。

このページについて

2007年12月07日 10:45に投稿された記事です。

ひとつ前の記事は「『師走迷走』」です。次の記事は「『縁起新聞』」です。

他にも多くの記事があります。メインページアーカイブページも見てください。

梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

連絡先

POWERED BY AI-KEIBA