『独坐観心』
「うらを見せて おもてを見せて 散る黄葉」
はらはらと木漏れ日の中を力尽きた葉が舞う。
「小高庵」はそうした雑木林にひっそりと佇み、人影もない。
この茶室は織田信長の実弟、織田有楽斎 が晩年営んだ国宝如庵を模して作られたものと云う。
溝ノ口にある川崎市の市民プラザの日本庭園にあるこの茶室は、今、晩秋の風情にあふれている
その門前に一人座し、音も立てず散り舞う木々の葉を見ていると、良寛の詠んだ句が思い浮かぶ。
秋はもうすっかり終わりを告げている。
「焚くほどに 風がもてくる 落葉かな」
良寛はやがてこうも詠んだのだった。
立川場外に熊本の全日本選手権決勝山崎を買いに行った4日、街路樹の欅が、雪のように舞散る風情は、いよいよ、師走の忙しなさを呼び起こす風物詩と映った。
その山崎芳仁が見事優勝したにもかかわらず、2着選手平原を買いそびれ、木枯らしに追われながら駅まで歩いた博打屋は、悔やみきれない凡商いをただただ呪うばかりであった。
その痛手を癒すべく6日は先の市民プラザ行き。
かねて申し込みの、篆刻教室の受講日であったのだ。
早めに着いた博打屋は、日本庭園を散策し、しばし「小高庵」の人となったのである。
指に豆をつくり奮闘した篆刻は結構な重労働。
習うより慣れろ、の典型でもあろう。
しばらくは博打屋も肩凝りに悩みそうだ。
どうやら、年賀状には自作の落款が押せそうである。
さて、残り3週6日間で、今年の帳尻合わせをしなければと決意は悲壮である。
会う人毎にそう決意表明。
とりあえず360万目標だ。
なんで?とみな聞く。
一日1万貯金したとして、一年360万位は残ってなきゃいけない額だ。
有馬記念が終わり、東京大賞典、競輪グランプリと続き、除夜の鐘を聞くときに、手元に360万の現金があれば、ああ、今年も良く喰い凌いだわ、と少しは報われる。
その初手が今週の朝日杯。
今年の2歳馬は、先週の牝馬戦で分かるよう、キャリア浅い馬の好走も視野に入れなければならない。
牡馬もしかり。
夏のインフル騒動の入廐遅れの影響が、微妙に影を落としているのではあるまいか。
大物感に乏しい顔触れだが、スズジュピターが一番完成度が高いであろう。
俊敏な対応力が見られ、中山向きでもある。
キャプテントゥーレなど、関西馬目白押しだが、ドリームガードナー、ドリームシグナルのセゾンRHの2頭にもチャンスあるメンバー。
結論は明日。
今日7日は川口オート。
異業種博打で明日からの資金調達。
牛沢和彦の今節は見所多い。
黒岩との勝負と見たが、さて、360万への第一歩となるか。
キューポラのある街へ、いざ博打屋師走。
