梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2007年12月09日

『ちゃんこで仕切り直し』

土曜夜、初めて相撲部屋の忘年会に参加した。

町屋の馬主、田中晴夫氏に案内されてのことだ。

氏の新馬は、土曜6R6番人気ながら直線坂上で先頭に並びかけ、勝ちパターン。

やった!と思ったが、先を行くタニノゴツドマザー、ペプチドラブの二の脚に屈した。

410キロの小兵ながら一瞬の脚を垣間見せ次への期待を持たせた。

新馬戦でこうしたレースをしてくれると、馬主としてはこの上なく嬉しいものである。

東尾久にある桐山部屋の忘年会。

一口に相撲部屋と言っても53もあり、その規模はまちまちだ。

稽古場の名札をみると、師匠の桐山親方の次は幕下の徳瀬川の名が一人。三段目に早瀬川、双瀬川、照瀬川の名が並ぶ。

力士、行司、床山など総勢20名足らずは、大部屋ではなかろう。

ちゃんこ鍋や有明海の珍味やら、にぎにぎしい宴席であったが、なかでも、目の前にどんと置かれた熊本直送の馬刺しが目を引く。

「梶ちゃん、これ、鯨だよね」

「いや、馬刺しですよ」

言ってはたと博打屋は気付いた。

鯨であれば食べることに異はない。

「あっそう、鯨に見えるけどねー」

田中氏が残念そうに言う。
「みんな遠慮しないで食べなさいよ」

田中氏の勧めもすでに遅し。他の連れの箸は動かない。

「俺はさぁー馬主だからさぁー、食べれないじゃない。」

梶ちゃん、食べるの?と言われて博打屋もはたと困る。
「さっきまでは馬だったみたいですが、今は鹿になったみたいですよ」

博打屋のダメ押しでようやく連れたちが食べはじめた。
馬刺し初体験の連れは舌なめずり。

美味しいに決まっている。

とうとう義理を通し博打屋は箸を付けず。

喰わせてもらっている馬への筋は通した。

いや、招待してくれた馬主への筋を通したと言ったほうが正確だろう。

その代わり、若い力士たちが作ってくれる塩味のちゃんこ鍋を堪能した。

さすがに力士味、少々塩分過多の補給型。

ボロ負けの土曜だったが、ちゃんこでパワーアップした日曜は、仕切り直しだ。

徳俵に足がかかった博打屋だ。

せめて土俵真ん中まで戻したい。

小粒な朝日杯だ。

3勝馬がいないので、1勝馬でも間に合う。

内枠有利は先週の教訓。ドリームシグナルも前走のもたつきを避ければチャンスあり。

軸はスズジュピター

反応の良さは新潟デビュー時に確認。年内はこの馬と確信した。

エーシンフォワード、ヤマニンキングリー、キャプテントゥーレの関西馬が気になる。

アポロドルチェの自在性が一枚上かもしれないが。

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2007年12月09日 10:30に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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