梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2007年12月21日

『見出し考察』

大レースを迎える度に、博打屋は月曜のスポーツ紙の見出しを思い浮べる。

時折、昔取った杵柄が目覚め自分なりに考えるのだ。


何がこのレース結果に対する一番の修飾になるだろうか?。


大見出しになって、人々に新聞を手に取らせるには、どういうドラマが泣かせるか?

こうした、逆からの考察も面白い。

案外的を射た推察になることもある。

金曜(21日)のスポーツ紙を飾ったドリームパスポートの騎手、高田に関しては些か複雑な思いがした。


「0勝騎手・史上初の大抜擢・パスポートに高田」
(日刊スポーツ)

これが有馬明けの月曜の見出しなら、さしずめ「人馬共々感涙の復活」とでもなるのだろうが、卑しくもG1出走馬の騎手が枠順発表日まで決まっていなかった事の方が疑問だ。

新聞論調は、今年怪我で棒に振った馬と騎手について好意的に述べている。

高田とパスポートとの相性の良さ。

更に調教師の弟子への思いにまで触れている。

稽古上手の高田の腕も称賛している。

いい話しだねー。

有馬前夜を読ませる見出し、記事としては頷けるが、ハタと博打屋には疑問が湧く。

この馬はクラブの馬だが、木曜まで決まらなかった乗り役が、朝刊みたら先の見出し通りである。

やった!好い話しだ!と喜んだであろうか?

クラブ側の意向なのか、それとも調教師側のベスト選択なのか?

論調にあるような好材料だらけなら、もっと早く「騎手・高田」が打ち出されもおかしくない。

博打屋はこうしたクラブ会員ではないので会員の気持ちは分からないが、こうした面に希望の一言も反映しないクラブ会員と云うのもやはりつまらない事だと思う。

ならば自分で馬を持つしかない、と思われようが、身近な個人馬主の日頃の愚痴を聞いていると、彼らとて思うに任せぬのが現実のようだ。

有馬記念はドラマチックな事が多い。

こうした見出しが、マサ夢になってくれれば御の字だが、ブンヤさんとしては、もっと踏み込んだ取材をしてほしいものだ。


ダイワの兄妹対決だの、引退2頭(ダイワメジャー、フサイチパンドラ)、メイショウサムソン武願ったり叶ったりの1枠、ウオツカ36年ぶり、トウメイ以来の牝馬の有馬、等見出し候補はまいきょにいとまない。

さて、月曜日の見出しは「歴史的名牝、スカーレット、木枯らしと共に来る」

となりますことやら。

乞うご期待!

このページについて

2007年12月21日 13:52に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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