『有終有馬』
いよいよ最終日だ。
何という不養生。土曜から声がでない風邪状態。
この時点でプロとしちゃ失格だ。
最終日は心置きなく、悔いの残らぬ馬券に挑みたかったが、喉の痛み、鼻、せきじゃ専念出来ない。
マスクしてパドックに立てば眼鏡が曇り、馬が皆同じになる。
雨は午前中まで残りそうだが、馬場悪化は必至の07年の有馬記念となりそうだ。
同窓メンバーからの共同買いの結論が出揃った。
5頭ボックスの3連単、100円馬券60通り6千円のお遊びだが、参加者は7人。
先週の忘年会で1000円ずつの金は預かったが、もうどこかに消えてしまった。
博打屋は口出さず、皆に好きな番号を言わせる。
下手に馬を考えたりすると、こうしたケントク買いの意味がない。
えっ!こんなの買えないよなって云う馬券を取るためには、人知を及ばしてはならないのだ。
いつかはドでかい馬券に出くわすと、何度か試みているが、春先あれだけ荒れたG1をものに出来なかった。
なぜだかやる度に堅く収まり、夢が現実のものにならないのだ。
困ったことに6人の指名馬が皆バラバラ。
1,3,6,7.8.12と指名が来た。
好きな番号と言った割りには、皆どこかで調べたような馬番となっている。
当てたい気持ちが強いのか、それほど有馬の注目度が世間では高いのか。
どう組み合わせても目標の温泉旅行には遠そうだ。
たが、この内1頭を切らなければならない。
その役は博打屋である。
切り捨て候補は3マツリダゴッホ、8ロックドゥカンプ、12インティライミのいずれか。
責任重大だ。
馬券で夢を見るためには3番マツリダゴッホを残すのがいいが、いかにもこの馬じゃ距離が長いかも。
結局、余った1000円でゴッホの複勝にすることにした。
絵画好きの女性が選んだゴッホが、一番のケントク買いらしいが、博打屋の人知を入れたことが凶とでるか吉とでるか。
たぶん有終の有馬となるであろう。
