梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年02月06日

『虚心坦懐』

何のわだかまりもなく広く平らかな心、と広辞苑にある。

相撲協会の要職に就いた貴乃花のセリフに出てくる四字熟語。


博打事には殊更求められる格言だ。


「中央競馬に預けた馬主さんはやはり中央で走らせたいだろ。何も地方の舞台で走らせなくったって」


10年も前にそう言って交流レースに消極的だった知人の調教師が珍しく6日船橋競馬の交流に馬を使う。

「背に腹は代えられないってことかな」
とやや自嘲気味に笑う。


色々な意味がある「背に腹」であろうが、時代の変化をつくづく感じる。

管理馬を思うように使えない昨今の番組事情も多分にあるだろう。

ただ、何処でもいいから使える処があれば使って欲しい、と云う馬主との温度差は昔からあった。


調教師の配慮と馬主の本音が噛み合わない現実はこの社会のつきものだ。


そのギャップが図らずも余儀なく埋められると云う現実に、時代と云うものを感じるのだ。

ホットビスティのレースぶりを見に久々の船橋入りだ。
「虚心坦懐」の走りに期待したい。


11R報知グランプリカップもある。
復調プライドキムの舞台だろうが、トップサバトンを買いたい。
アートルマンの斤量も有利。

5日、奈良競輪の決勝を京王閣で観戦。不作な商いにめげていると電話が2本。
一つは札幌の知人で道営の馬主。
2歳馬の名前を付けて欲しいと頼まれていた。

悠長に構えていたが時間がないとのこと。

大木氏と云う方でズングリと迫力ある体型の人だ。

咄嗟にそのこわもての風貌が浮かび「ビッグツリー」でいきましょうと博打屋。

「何だそりゃ」

「いや、大木さんそのまんまですよ」

「成る程、梶のオヤジ冴えてるな」

と云う事でビッグが大木氏の冠名となった。
ビッグサンダー、ビッグムーン、ビッグハーバー。さて、名前通りビッグになってくれるか。

もう一つは町屋の馬主、田中氏から。

氏の繁殖牝馬ビアンコ、グリシーナの配合相談。

と言ってもこの選定は繁殖を持つ馬主の最大の楽しみ。
あくまで参考意見に過ぎない。

こうした相談を受けるのも馬主との付き合いの余録。

博打屋はあまり血統オタクではないので、パドックでどれがいい?の問い程自信をもって答えられないが、折角の問い合わせ、理想の種馬を探したいものだ。

因みにビアンコは父ウォーニング、母父ジェネラス。
グリシーナは父ジェイドロバリー、母父マルゼンスキー。

どなたかこれぞと云う配合を思い付かれたら、是非ご一報戴きたい。

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2008年02月06日 13:05に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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