梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年02月20日

『疑惑のアクション』

少しだけ寒さが緩んだ。

「毛」が欲しい、と書いたら「毛蟹」が届いた。

チト違うんだがな、と思いながら毛をむしり紙に包んでみた。

短いうぶ毛のようで頼りない。

これじゃ益々ドツボにはまりそうだ。

昨日(19日)の大井競馬。

意気込んで行ったはいいが、肝心の馬は歩様に気になるところがあり買う気になれなかった。

馬主氏には失礼だったが、博打屋も情だけに流される訳にもいかない。

馬主氏の予想通り次のレースが馬券になった。


最終レース、中央からの移籍馬、リワードアルビオンの出走だ。

「よく馬を見ておくんだよ。馬がすっかり変わっているはずだから」

先日、馬主氏からこの日の出走を教えられていたからには見ぬわけにはいかぬ。

少し増えた手持ちを転がすチャンスだ。

成る程15キロ増えた馬体は腹目にやや余裕を見せるものの、一回り張りのある体。

中央実績から初戦狙いが正解、と思わせた。


前2頭を見ながら3番手で迎えた直線、先頭にたった時には馬単、3連単の博打屋馬券は幾らに化けるかわくわく物だった。


が、あろうことか先頭に立った繁田騎手は馬上で後続を振り返るアクション。


「馬鹿野郎、100年はぇーや、その仕草は」

博打屋が呟いた時はすでに遅し。

来るのを待って追い出すつもりだったのだろうが、余裕こいているうちに一気に抜かれて2着。


「なんだあいつ、八百長やりゃぁがって」

アルビオン頭で買ったファンならずとも、この捨て台詞は尤もだ。


「余りに手応えが良かったものだから」

とは、調教師への騎手の弁解らしいが、こうした誤解を招くアクションは慎んで貰いたい。


兼ねて地方競馬の八百長呼ばわりには心痛めていたが、こうした不用意な日常がファンの不信感を招き、しいてはそれが定説になって質の悪いギャンブルのイメージを作り上げて来たことに彼らも気付かなければならない。


然るべき理由のあるアクションでも、知識の浅いファンには正しく理解されないことも多い。

やはり、プロとして騎乗している者の責任の範疇であろう。


紙屑になった馬券を「毛」包みと一緒に投げ捨て、東京駅へと急いだ。


「世界の犬と猫・愛ストーリー」

知人の犬猫写真家、新美敬子さんの写真展が丸ビル、新丸ビルの三階で催されている。

麻雀やら競馬やら時々お相手するが、売れっ子の彼女は超多忙。

郵便局勤めからプロカメラマンになった努力家で、世界55ヵ国を渡り歩き、犬と猫と人の暮らしの中にはある愛・ラブストーリーを取り続けている。

特に丸ビルの回廊の展示はガラス窓に吊るしてあり、ビル群を背景にラブストーリーが現実味を帯びてくる趣向。28日まで開催中。


それにしても、丸ビルも変貌したものだ。

「東京だよおっかさん。あれが二重橋・・・」

なんて時代の面影なんて何処にもない。


やはり博打屋には山手線の外側が似合う。


今日(20日)、賭博は多摩川のほとり、京王閣にしよう。明日の決勝の下見だ。

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2008年02月20日 12:34に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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