2008年02月23日
『梅・木瓜・水仙』
愁思符庵」の庭は春の兆しに溢れ始めた。
出掛ける庵主を芳香で見送ってくれる。
「お前さん、タマはあるのかい?」
火打ち石をカチカチと叩いて身を安じる恋女房。
「じゃ行くぜ。タマは無くとも行くのが渡世。達者でな」
博打屋は駅までの道々こんな夢想に耽る。
恋女房?
いや、可憐な水仙がそう言ってくれているのだ。
明日のG1を控え門前に列が出来ている。
そう言う季節に向かい、蹄音は確実に近づいている。
パドック横のヒマラヤ杉の広場で一杯のかけそばを食べることから博打屋の商いは始まる。
寄ってくるハトにソバを投げてやる。
傍らを知人の女性カメラっ子が軽やかに通りすぎる。
応援幕を小脇に抱え元気一杯だ。
暖かいパドック。
今週は引退調教師の馬が気になる。
1Rエリザベススイートは1番人気に支持されている。
減量騎手だけにチャンスだが、マイネルレッチーノ の馬体が優る。
