『帯広無情』
月末週を迎え、毎度の悩み。帳尻会わせに忙しい。
ウ゛ァーミリアンには観念して、3連単の頭固定馬券を作って保険を掛けたが、余りにもロングプライド、ドラゴンファイヤーに色気を持ちすぎ、ブルーコンコルドを2着に入れきらなかった。
終わってみれば美味しい3連単と思うが、ロングプライドのスタートの安目が最後に堪えたのは不運。
ドラゴンファイヤーはまだ力不足。過剰評価し過ぎた。
ぶり返した寒さに負ける訳にもいかない。
川崎競馬に出陣だ。
今開催がラスト騎乗となる菅原勲騎手を見るのが主目的。
明後日(27日)にエンブレス杯を控えた川崎での足馴らしでもあるが、明日から京王閣競輪、明後日から多摩川競艇を控え、商い場所が微妙である。
特に多摩川には桑島騎手の長男が出場、1年経った腕前を見てみたい。
「まだ一度も見に行ったことはないんですよ」
と桑島騎手。
昨年デビューの多摩川で転覆デビューと言うユニーク選手。
親父の心配も一年経って薄らいだようだ。
「先日の雪の日、江戸川で勝ったら,また次の雪の日、戸田でも勝ったみたいですよ」
やはり息子の話をする桑島騎手は人の親。一つ下22歳の次男と家族揃って食事する事が多いと言う。
未だ朝3時半から馬の稽古を付ける大ベテラン騎手。
「もうじき息子の方が稼ぎが多くなりますよ」
と苦笑する。
年を追うごとに騎手の手当てはカットされ、地方競馬を取り巻く環境の厳しさもチラリ。
「幸いね、体に故障が無いので乗れてるんですがね」
の言葉通り、相変わらず顔色がいい。
博打屋は昔からのファンである。
ロッキータイガーでのシ゜ャパンカップで見せた水車ムチを持ち出すまでもなく、南関競馬で見せられた華麗なる騎乗は痺れたものだ。
「まだまだ辞めないで下さいよ」
決して社交辞令ではない。
内田騎手移籍後、戸崎、今野らの若手が控えてはいても、石崎、的場、桑島と言った味のある騎手が、若手との駆け引きを演じてくれなければレースのレベルは保てない。
是が非でも桑島騎手には生涯現役を貫いて欲しい。
川崎競馬場の誘導馬は事ある毎に工夫され、手作りの暖かさを醸し出している。
ひな祭りを控えドレスアップしてエンブレス杯を待ち構えている。(写真)
さらに帯広のばんえい競馬の場外発売。
願ってもないビジネスチャンス。
川崎が駄目なら帯広があるさ、だ。
早速ばんえい記者の小寺雄司氏に電話。
「いや、お久しぶり。ご存知でしょ、会社がああなっちゃったんで失業ですわ」
言われてハタと気付いた。
小寺氏は「馬」社の人間だった。
先週閉鎖が報じられたばかりだ。
「いや、突然でしょ、参っちゃいますよ。ばんえいはそう悪くはなかったはずですがね」
「30年以上も掛けていたんだから暫く失業保険の世話になりますわ。馬券で喰いますか」
と如何にも残念そう。
根っからのばんえい競馬男だ。
博打屋がばんえいファンになったのもこの人の存在が大だ。
「10Rしか売ってないの?イナノプリンセスが人気でつまらないですよ。捻ってコーネル、ヒロドラゴン買って自宅でTV観戦してるんですわ」
そのアドバイス通り、イナノプリンセスの2着にコーネルが入り馬単1160円。
川崎の不振を帯広でカバー。
些か複雑な心境だったが、ばんえい競馬の場内モニターのカメラを回していた奥さんとのオシドリ夫婦。
おそらくばんえい競馬から離れた人生はなかろうが、他人事ながらその身を案じる。
帯広に行く楽しみがなくならないことを願うのみだ。
