梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年02月25日

『帯広無情』

月末週を迎え、毎度の悩み。帳尻会わせに忙しい。


ウ゛ァーミリアンには観念して、3連単の頭固定馬券を作って保険を掛けたが、余りにもロングプライド、ドラゴンファイヤーに色気を持ちすぎ、ブルーコンコルドを2着に入れきらなかった。


終わってみれば美味しい3連単と思うが、ロングプライドのスタートの安目が最後に堪えたのは不運。

ドラゴンファイヤーはまだ力不足。過剰評価し過ぎた。


ぶり返した寒さに負ける訳にもいかない。

川崎競馬に出陣だ。


今開催がラスト騎乗となる菅原勲騎手を見るのが主目的。


明後日(27日)にエンブレス杯を控えた川崎での足馴らしでもあるが、明日から京王閣競輪、明後日から多摩川競艇を控え、商い場所が微妙である。


特に多摩川には桑島騎手の長男が出場、1年経った腕前を見てみたい。


「まだ一度も見に行ったことはないんですよ」

と桑島騎手。

昨年デビューの多摩川で転覆デビューと言うユニーク選手。


親父の心配も一年経って薄らいだようだ。

「先日の雪の日、江戸川で勝ったら,また次の雪の日、戸田でも勝ったみたいですよ」

やはり息子の話をする桑島騎手は人の親。一つ下22歳の次男と家族揃って食事する事が多いと言う。


未だ朝3時半から馬の稽古を付ける大ベテラン騎手。

「もうじき息子の方が稼ぎが多くなりますよ」

と苦笑する。

年を追うごとに騎手の手当てはカットされ、地方競馬を取り巻く環境の厳しさもチラリ。

「幸いね、体に故障が無いので乗れてるんですがね」
の言葉通り、相変わらず顔色がいい。


博打屋は昔からのファンである。

ロッキータイガーでのシ゜ャパンカップで見せた水車ムチを持ち出すまでもなく、南関競馬で見せられた華麗なる騎乗は痺れたものだ。


「まだまだ辞めないで下さいよ」

決して社交辞令ではない。

内田騎手移籍後、戸崎、今野らの若手が控えてはいても、石崎、的場、桑島と言った味のある騎手が、若手との駆け引きを演じてくれなければレースのレベルは保てない。

是が非でも桑島騎手には生涯現役を貫いて欲しい。


川崎競馬場の誘導馬は事ある毎に工夫され、手作りの暖かさを醸し出している。

ひな祭りを控えドレスアップしてエンブレス杯を待ち構えている。(写真)

080226.JPG

さらに帯広のばんえい競馬の場外発売。


願ってもないビジネスチャンス。

川崎が駄目なら帯広があるさ、だ。

早速ばんえい記者の小寺雄司氏に電話。

「いや、お久しぶり。ご存知でしょ、会社がああなっちゃったんで失業ですわ」

言われてハタと気付いた。
小寺氏は「馬」社の人間だった。

先週閉鎖が報じられたばかりだ。

「いや、突然でしょ、参っちゃいますよ。ばんえいはそう悪くはなかったはずですがね」

「30年以上も掛けていたんだから暫く失業保険の世話になりますわ。馬券で喰いますか」

と如何にも残念そう。

根っからのばんえい競馬男だ。

博打屋がばんえいファンになったのもこの人の存在が大だ。

「10Rしか売ってないの?イナノプリンセスが人気でつまらないですよ。捻ってコーネル、ヒロドラゴン買って自宅でTV観戦してるんですわ」


そのアドバイス通り、イナノプリンセスの2着にコーネルが入り馬単1160円。

川崎の不振を帯広でカバー。

些か複雑な心境だったが、ばんえい競馬の場内モニターのカメラを回していた奥さんとのオシドリ夫婦。

おそらくばんえい競馬から離れた人生はなかろうが、他人事ながらその身を案じる。

帯広に行く楽しみがなくならないことを願うのみだ。

このページについて

2008年02月25日 23:58に投稿された記事です。

ひとつ前の記事は「「仕上げ過ぎか?」」です。次の記事は「『誠心誠意確定申告』」です。

他にも多くの記事があります。メインページアーカイブページも見てください。

梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

連絡先

POWERED BY AI-KEIBA