梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年03月12日

『キューポラ無宿』

決して誉められた話ではない。

自宅の車庫に現金59億を隠し持ち28億を脱税したという。

勿論博打屋ではない。

50個を越える段ボール箱に積み上げられていたと言う。

今朝(12日)の新聞が報じていた。

入院中の父親の口座からせっせと小刻みに引き出し隠していたという。

踏み込まれたマルサに言ったそうだ。

「保管していたのを忘れていた」と。

見上げたもんではないか。

つまり、これだけの金がありながら、無いものとしての暮らしをしていたということだ。


そう考えると、足の踏み場も無くなった「愁思符庵」の本を取り敢えず段ボール箱に避難させた、あの箱の中に59億入っていると思えば、この人達と大差はない。

あっても使わない金は只の紙なのだ。

ただ、あって使わないのと、無くて使えないのとでは人生に些かの違いがあるのだが。


大井競馬か、京王閣か、川口オート決勝か。

週始めから川口決勝と決めていたが、狙っていた森且行や高橋貢が準決落ち。

浦田信輔本命が濃厚となった。

悩みは一つ。

大井の12Rにリワードアルビオン出走だ。

前走勝てるレースを鞍上の凡騎乗で2着。

オトシマエはつけてくれるはず。


船橋川島厩舎2頭、出川克厩舎2頭。大井高橋三厩舎2頭。

昨今の南関競馬の象徴的布陣の東京シティ盃にはもとより興味がなかった。

博打屋の勘として、何やら怪しげなレースと映った。

思案の結果、浦和場外でリワードの前売りを買い川口に転戦。

堂々の二兎追いだ。

080313.JPG

しかし、肝心の川口グランプリは外してしまった。

期待の浦田、荒尾の飯塚所属がすっとぼけ、地元大木光の快勝。加賀谷、片平と続き5万を超す穴車券。


ぶり返した寒さに商い場所のミスチョイスを思い知らされた。


川口が駄目なら大井があるさ、で慌てて携帯の実況。

アナウンサーの声からリワード勝利は分かったが2着が微妙。

押さえなかった馬名が上がる。

もう一頭は前走リワードを負かした馬。馬単はある。

皮肉なものではないか。

「三方良し」の話を書いた後だけにこの同着は博打屋には助かり。

負けたと思っての同着だから喜ぶべきだか、川口の空商いの直後だけに、半額の760円は儲け損ねだ。


予想通り大荒れとなった東京シティ盃を避けたまでは博打屋の好判断。

何が幸いするか分からないが、日銭商売は切ない。

段ボール箱に金を隠してあると自分に言い聞かせると帰りの電車も軽やかだが、やはりあるのと、ないのとでは心の持ち方がちがうのだろう。

帰りの電車は遠かった。

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2008年03月12日 21:52に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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