『春分寒話』
とんだ春分の日となった。
昼夜の時間がほぼ同じになる日だが、冬に戻った。
予定が全て狂い、思わぬ晴耕雨読。
昨日(19日)をしみじみ読み返しだ。
やはり貰ってきてしまった。
浦和競馬場、桜花賞で配る桜の苗木だ。
植え場所に困るのは分かっているのに、つい欲しくなる。
愁思符庵に植える庭はあるが、もし出ていく時には処分せざるを得ない。
借家人は退去に際しては原状回復しなければならない。
可哀想だが鉢植えにする。
その桜花賞前。
知人の馬主にバッタリ。
どこまで強くなるか分からない、と云う自信たっぷりの入れ込み。
前走川崎で楽勝して来ている。
マイナス23キロの馬体は決して不安材料ではなかった。
相手も1番人気馬で良かろうとバドックでは一騎討ち結論。
しかし、だ。
事実は思い込みより正直。
スピードが違うと親馬鹿丸出しの馬主と一緒に返し馬を見ていると、近くのファンが、23キロも牝馬が減らしたんじゃ、なんぼなんでもキツイよ、人間だってそうだっぺや、と話し合っている。
違うよ、前走が太目だったの、それで楽勝よ、と馬主の話を聞いていただけに、シメシメこれで人気が落ちれば美味しい、とほくそえんだ。
しかし、結果はそのファンの見立て通り。
敗因は多々あれ、早目先頭で直線もたず4着。
1番人気馬も3着で波乱の結末。
一銭にもならず、桜花賞資金を半減してしまった。
その桜花賞、注目のインカローズは2着。
パドックではややゆるく見えた。

残念ながら相手を絞り過ぎ馬券を外した。
予定外のレースの痛手が馬券を小さくしてしまった。
何が災いするか分からないのが博打屋の現場だ。
勿論、この逆もある。
全てが、時の運なのだ。
寒い春分の日、気になる駿府ダービーに京王閣へ出向いた。
厳しい二次予選と雨のせいか、落車続出でファンもあきれ顔と深いため息。
博打屋も手出ししたレース全てで落車。
やる方ないムカつきで迎えた最終R。
神山雄一郎ラインを避け稲垣、前田ラインを選択。
ゴール前、前田、稲垣の微差ゴールの後ろで神山、西川が3着争い。
次の瞬間、神山がよろけ落車。
西川のゴールと、落車した神山の車体が並んで入線。
嘘!またか!
博打屋の3連単は神山ならある。
しかし、審議対象は神山。
ツイてないな、と諦めていたら、おとがめ無し。
しかも、滑り込んだ車輪が西川の車輪より微差先入。
競輪は落車しても、体ごと滑り込めばセーブなのだ。
冷や汗ものの3連単7110円。
西川なら倍以上の配当だったらしいが、博打屋はない。
このところ、落車続きで競輪のつまらなさを感じていたが、辛うじてその興味を保てた。
それにしても、博打はすべからく虚しい。
