『春高楼の花の宴』
「ブログ読んだが、悲惨な成績だね、馬券」
秋田の馬主から電話が入った。
咋月曜(24日)の事だ。
締め切り過ぎた原稿を気合い入れて書こうと、春雨で冷え込んだ「愁思符庵」で久々の全休日を過ごしていた。
しかし、週末の商いの不出来を思い、数々の反省の最中で何一つ手に付かず、無為無策の日となった。
スタートした大井競馬ツインクルナイターに例のトーホーカムカムが4度目の出走と言う。
気にはなったがすでに戦意喪失。
電話投票を人に頼んで果報は寝て待てを決め込んだ。
結果は3着。
それで間に合う馬券じゃないので、4度の赤字。
不幸は寝ててもやって来る、と言うことだ。
「同情するなら金をくれ」
誰かのセリフを返信しておいた。
偽らざる心境だ。
日曜の中山の昼休みパドック。珍しいホースショーが行われた。
ウェルッシュポニーのキャメロットと言う美しい白馬による人と馬とのコラボレーション。

手綱や鞍を着けず馬を操ると言う技を披露して見せた。

馬事公苑の山本将孝氏がフランスで習得してきたと言う。
先年見たバルタバスのような技術だが、春休みで子供連れが増えるこの時期、こうした美しいイベントは、チャランポランな芸人のイベントや予想会などより遥かに為になる。
難解な競馬で頭を悩ませていたら、見覚えのある顔が博打屋を眺める。
何十年ぶりであろうか、元騎手の原昌久氏であった。
すっかりオジさんとなっていたが、かつて取材した頃の美男子ぶりの面影は残っている。
48歳になると言う今は千葉の大東牧場で馬の管理を任されているそうだ。
一時乱立する予想会社に名を連ねていて懸念したが、どうやら自分の居場所を見つけたようだ。
機会を見て牧場を訪れてみたい。
桜が一気に開きそうな気配だ。
「春高楼の花の宴」をどこでするか。
2月のスキー行で見た雪景色の会津若松城がこの歌の舞台だと言う。
滝簾太郎の直筆の碑が有るのもこの城だと聞いた。
その前にやはり東京人は上野の山であろうか。
大学時代、仲間との東北旅行敢行の夜、夜行列車出発までを過ごした京成駅の上にあるレストラン「聚楽」も4月の半ばで閉店と案内がある。
映画「家族」で田舎から上京した家族が食事したのもこのレストランではなかったか。
またひとつ、青春時代が消える。
