『卯月・春昼』
表題の言葉は何れも春の季語である。
「卯月」は旧暦4月の異称。昔は4月は夏だった。
新暦になったが、4月の呼び名として使われる。
「春昼」とは春の昼間のこと。
のどかで眠りを誘うような春の昼下がりの様子を言う。
窓越しに見る今日のようだが、外に出ると風が強く肌寒い。
花散らしの風にならなければ良いがと気をもむ。
何を言っても今日は許される日だ。
日曜の競馬で一儲けし、昨夜(31日)大家を訪ね、面倒だから向こう一年分の家賃を払う、なんだったら買い取っても良いと言ってやった。
これで当分月末の脅迫感から解放されるだろうと、高枕の夜だった。
「万愚節」「四月馬鹿」
西欧の風習だから、生真面目な日本人には馴染まないが、他愛ない担ぎ話で他人を騙すのも愉快だ。
ガソリン値下げも実はそうだったりするとお洒落だが。
起源には諸説あると知人が教えてくれた。
聖書の記述書説や労使が入れ替わる無礼講由来説、春の祝い祭り説、16世紀のフランスの暦変更由来説。インドの仏教修行説。
米国ではAipril Fools'dayと言い、April foolはそれに騙された人のことを言うのだそうだ。
博打屋の家賃話には誰も騙されてくれないのが哀しいが、綱渡りで作った家賃代を昨夜届けたのは事実だ。
家賃帳を持って行くのだ。
今時珍しいことをする。
店子といゃぁ子も同然、と迄は言わないが、月一の家主とのコミュニケーション。
昨夜はきな粉餅を土産に貰った。
四月馬鹿の今朝、何はともあれ迎えた「愁思符庵」での卯月をしみじみ安堵しながらきな粉餅を食べた。
日曜12R、飲み代残し、使える1万で5頭の3連複ボックス馬券10通り各千円で望みをかけた。
ゴール前、ファストロック、リンガスファースト、ニシネアンサー がなだれ込もうとしている。
ニシノアンサーの先行粘りだが、5頭に入ってない。
頼む、頼む、人気のオペラブラーボよ!と博打屋は悲痛な思いで追ってくるオペラに祈った。
まだ、神は博打屋を見捨てなかった。
半馬身届いてくれたのだ。
3連複8660円。
嬉しかった。ホント涙が出るくらい嬉しかった。
締め切り寸前、携帯の予想サイトでも配信しているらしい予想家の某F氏が、博打屋のマークシートを覗き込み、ファストロックを塗っているようじゃ外れだよ、下手なんだからまったく、と笑って行った。
それだけに我が目を信じて外さなかったのが嬉しいのである。
博打屋とて、弱っている時の悪魔の囁きには弱い。
何度かこの予想家に囁かれたが、当たることは少ないし買いもしない。
要らないと言った馬に来られることは博打屋にもある。
予想の組み立てや、馬券的妙味から切り捨てなければならないことも多い。
ボックス馬券の利点であるが、これは、と見立てた馬を入れておくことが出来る。
丁度家賃分の配当だったが、3連単6万2790円を思うと、この馬券は正解だったのかも知れない。
つまり、同じ5頭の3連単ボックス各100円なら60通り6千円の出費で6万チョイの戻り。
残った4千円をどう買ったかは別としと、3連複10通り千円なら1万で8万6千円戻りだ。
同じ予算でどの馬券が効率が良いか。
今の馬券はそこまでの判断が求められる。
昨日(31日)は平塚場外を本開催中の西武園に求めた。
桜の西武園は初めてであるが、丁度雨が上がり美しい景色を見た。
競輪の方にも嵐が吹き大荒れ。
平塚の村上や神山も情けない負け方をしていた。
家賃に手を付けなかったのは男の子だったが、新秋津駅と言うのは実に嬉しい町である。
武蔵野線と西武線の駅間の商店街は一杯飲み屋の宝庫で、もはや都内では見掛けない店が多く、博打帰りに素通りは情けない。
せめて飲み代位は稼ぎたいと意欲を与えてくれる通りだ。
馬鹿も休み休みにしろ、と言う訳でもあるまいが、今日(1日)は船橋競馬、浜名湖競艇を除きギャンブルホリデー。
博打屋も開店休業。
多摩の里の桜でも愛でよう。
よみうりランドの山は今が盛りの桜とレンギョウだ。
