『半農半博徒』
我が「愁思符庵」の多摩の里は桜を追って梨の開花を迎え、百花繚乱の様相を呈してきた。
2年目を迎えた博打屋の臨時梨農夫研修も実習中心となり、咲き急ぐ植物相手に日程の微調整を余儀なくさせられる。
花は待ってくれない。
去年は座学中心の講習だったが、いよいよ今年は果樹園に行っての実習。
今朝(4日)、近くの果樹園で摘蕾作業をやってきた。
学んでみるとすこぶる科学的に研究されており、たかが「梨」なんて、食べることしか関心を持たなかったが、農業分野の先進性には今さらながら頭が下がる。
多摩の里に落ち延びた賜物と感謝している。
梨農家支援資格者の博打屋なんて、世間広しと言えどそういないはず。
尤も、終了は来年の事だが。
「摘蕾」と言うのは文字通り多すぎる蕾の間引きだ。
梨は落葉してからは貯蔵養分で生きている。
そこにいっぱい花を付けると養分不足になる。
30日位しか養分がもたないそうで、新しい葉を早く出し養分の生産を促進しなければならない。
その為の間引きだ。
可哀想だが、蕾を遠慮無く落とす。
蕾を摘む、なんて何だか罪深い事のようなのだが。
しかも、産毛で純白な蕾だ。
博打屋は晴天下であらぬ妄想にふけっていた。
人生に於いて、そのような理不尽をしてこなかったか?
花は付きすぎてもまた困るものなのだ。
農夫を終えて立川の決勝に走る。
華麗なる変身だ。
しかし、昨日のマーケティングも虚しく、今節不調と目した岡田征陽に勝たれ波乱の結末だ。
やはり、地元選手はしたたかな事をする。
連日の空商いに些かめげて岡田のインタビューを聞いていたら、プレゼントボールが足元にバウンドしてきた。
這いつくばってそれを拾った我が身が恥ずかしかったが、500円のクオカードと引き換えで、ため息ばかりの帰り道の慰めにはなった。
立川大衆劇場は菊千鶴座長の劇団「菊」の公演だ。
今日も覗く元気がなかった。
どうやらこの週末、博打屋の調教は重め残りとなりそうだが、ブックの吉岡君から土曜の展望が入った。
結論は蛯名騎手との付き合い次第と言う事だ。
1Rは藤田騎手の相手探し。
3、5、6、11、12Rは蛯名だが、特に6Rは必勝。
9Rは吉田隼騎手でいけそうだ。
折角のアドバイス、生かして見せよう博打屋が、だ。
だが、何処かで蛯名も消えるはず。
付き合い処はパドック次第。
博打屋の関心は3R初出走のディーエスハンター。
この時期デビューは切ない事情の現れだが、どこまで通用する馬かを見てみたい。
