『名牝試練』
昨日のことは昨日。
済んだこと、死んだ子の歳を数えても始まらない。
博打とは不条理の中の偶然に、あたかも普遍の真理を見い出そうとする、凡人の白日夢のようなもの。
1番人気(3.5倍)のベルジュールがゲートを出てすぐに動かなくなった現実を目の当たりにしても、まだ、手にした馬券の不条理に、報い無き真実を模索している自分に気付く。
ああ、やっぱり「振替馬券」が待ち遠しい。
「せめて、事実情報は迅速にアナウンスして欲しいですね。」
昨夜、ある席でご一緒した、グリーンチャンネルのレポーターMさんが仰っていた。
美人の口から正論が飛び出し我が意を得たりの気分であった。
某新人調教師の幅広い人脈作りの一助になれば、と知人の馬主氏が夕食会を催された。
美しいレポーターKさんなど8名の晩餐。
若い調教師の人となりを知ろうと言う馬主氏の人柄もまた良い。
場違いな博打屋をどう理解していいのか、列席の面々の心中がヒシヒシと伝わってきたが、異国のような夜景となった丸の内のビルでの夜は楽しかった。
女性に囲まれたせいか、日曜の朝は阪神の産経大阪杯の紅一点ダイワスカーレットのことが気になる。
近年希なる名牝と言い続けている博打屋だが、さすが、このレースで勝てるか、と聞かれると返事に困る。
予定していたフェブラリーSを目の外傷で回避したのは、この馬の持つ強運かもしれない。
しかし、訳なく陣営が使おうとしたのでもあるまい。
外傷は神の引き止めだったのか、人間への警告だったのか。
歴史はオークス馬ならこのレース縁が深い。
そのレースを回避したこの馬にとっては、人気以上の試練だろう。
メイショウサムソン、アサクサキングスに先着を許すような気がする。
