『轂雨上がる』
24節気で言うと明日20日が「轂雨」にあたる。
今日19日は雨が残るという予報だが、明日は晴れるらしい。
前倒しの「轂雨」だったが、のろまな低気圧はたっぷりと役目を果たして行った。
「敵は雨のみ」
連日スポーツ紙で強気の発言が目立った松岡騎手のマイネルチャールズには、この時点で黄信号が灯ったことになるのか。
雨以外に負ける要素がない、負ける気がしないと吹いているのだから、その雨の登場で事態は一変。
尤も、日曜の馬場の回復次第だが、たっぷりと水気を吸った芝は土曜に掘り返されるであろう。
完成度の高さは言うまでもないチャールズ様だが、若い騎手がこれ程強気も、長年競馬を見てきた博打屋としては、俄に賛同しかねる。
「敵は我にあり」ではないのか。
「轂雨」と言うのは春の最後の節気であり、百轂を潤す慈雨の季節の事である。
実りの為にはなくてはならない雨であり、種蒔き時を知らせる雨でもある。
この雨の最中、木曜(17日)は川崎ナイターに出陣。
応援した馬は馬券にはならなかったが、久々にベテラン騎手の味な騎乗を見た。
7Rシスターエレキングで先行した桑島騎手はゴール前、猛追してきたサイショワグーに並ばれ一度は交わされたが、つかさず馬を寄せていき、エレキングの最後のひと踏ん張りを引き出し首差勝利した。
引き上げて来た桑島騎手はいきなり「息子がね、浜名湖で勝って今度B1になるみたいですよ」とにこやかだ。(写真)

「いや、宮島の名人戦並でしたよ、今の騎乗」
と競艇話で返した博打屋に
「もう少し頑張りますますかね」と明るい。
宮島では64歳の万谷章が走っている。
その夜、厩舎近くの焼き鳥屋「春駒」でキョウエイアオバの馬主・田中晴夫氏と、去年暮に退職したアオバの廐務員氏と一杯。
32年の付き合いという歳月の深みに流れるものは、相互の人柄以外何物もなかろう。
「決ちゃん」と呼ばれる元廐務員氏は72歳。
定年のない仕事であったが、腰痛には勝てなかったようだ。
手掛けた馬が気になる毎日だという。
金曜(18日)は雨中の京王閣。
打って出るほどの手持ちはなかったが、決勝は車単を押さえ辛うじて首をつないだ。
さて、中山だ。皐月賞は明日にして、今日に賭ける。
グリーンの海老名君が今週は控え目。
福島8Rトゥインクルタイムを穴狙いなら、と耳打ち。
中山1Rは鷹野騎手初勝利のチャンスも、地方騎手上がりの先輩柴山に試練を浴びた。
勝負の世界は厳しい。外野の情や勘ぐりは入り込む余地がない。
2Rはカフェアメリカンから。
