『奥多摩吟遊』
4月の終わり、休日を避けて久々に青梅の「塩船観音寺」を訪ねた。
大化年間(645-650)の開山と言うこの寺は1万7000本のつつじに囲まれ、その壮観さは見るものを唸らせる。
初めて訪れたのが20年ほど前か。
大原氏と言う馬主さんにシオフネと言う馬がいた。
名前の由来を聞いたら、住まいが青梅で、近くにつつじで有名な「塩船観音寺」があり、その名を取ったと言うことだった。
早速訪ねてみると、小高い丘に囲まれるように寺は佇み、その有り様が、仏が衆生を救おうとする願いの舟「弘誓の舟」を思わせることから塩船と名付けられたことを知った。
以来、4度目の探訪だが、近年「はとバス」も訪れると言う名所となり、その見事さからは仕方ない現象だが、知る人ぞ知る、の当時の素朴さは危うくなりつつある。(写真)
青梅線河辺駅から行くのだが、立派になった駅前に浦島太郎の心境だった。
それにしても世のオバサンたちは元気だ。
男と言えばカメラ趣味の老年くらい。
博打屋が若く見えるから、つつじ山の散策も軽やかだ。
事のついでに足を伸ばし御岳渓谷へ新緑浴を欲張った。
青梅辺りはすっかり都市化し、単線の青梅沿線でないと風情がない。
御嶽駅で降り渓谷沿いを沢井、軍畑(いくさばた)辺りまで下るコースは、青く澄んだ多摩川の渓流が岩間を蛇行し、様々な表情を見せてくれる野趣溢れる行程だ。(写真)
玉堂美術館を始め、下流の吉川英治記念館まで、幾つもの文化施設が点在している。
この探訪も久々だが、渓流沿いのわずかな斜面に風情ある建物もあり、静かな時を過ごすにはこの上ない。
中でも「ついんくる」と言う茶屋は、神田の履き物卸し商、村井文一郎の別荘で、母屋は向島の料亭「三善」から移築したと言う数寄屋造りの建物だ。(写真)
薫風を受けながら渓流を見下ろす座敷で飲むコーヒーも格別。
吟遊に相応しいロケーションだが披露するほどの句も詠めず、次回の酒盛り行に残そう。
世間並みに休日らしき過ごし方をした4月の終わり。
さて、皐月の空がやって来た。
1日遅れで家賃を届け、商いに思案する。
浦和競馬、多摩川競艇、平塚湘南ダービー。
週末の競馬まで頭は異業種で刺激したい。
メーデーで世も休み模様。フラリ湘南の旅も悪くない。
地元遠沢健二を山崎芳仁に引っ張らせるメンバー構成も分かりやすくて良い。
盛りを過ぎかけた神山雄一郎のレース振りも気になる。
初めてのお使いじゃないが、初めての平塚博打。
七夕祭りの下見にもなるか、商いに出向いた。
結構な人出。ここはメーデー会場じゃないはずだ。
世間はもうそんな時代じゃなくなったか。
かく言う博打屋もヤクザな商いだ。(写真)
