『75回日本ダービー朝』
第75回日本ダービーの朝は雨も上がり、幾つかの雲を引いた青空で迎えた。
開門7時25分。6月にダービーが行われるのは平成15年以来5年ぶり、その年はネオユニバースが勝った。
平成17年生産の8150頭のサラブレッド(持込馬、輸入外国産馬を含む)の頂点に立つべく優駿18頭が、重発表の朝を迎えた。(写真)
第75回日本ダービーの朝は雨も上がり、幾つかの雲を引いた青空で迎えた。
開門7時25分。6月にダービーが行われるのは平成15年以来5年ぶり、その年はネオユニバースが勝った。
平成17年生産の8150頭のサラブレッド(持込馬、輸入外国産馬を含む)の頂点に立つべく優駿18頭が、重発表の朝を迎えた。(写真)
8R ダービー予行演習距離レース、乾き始めた馬場の下見に各騎手の思惑が絡む。鞍上を考慮するならミレニアムウィングは頭では買えない。シグナリオ、トップオブサンデー、ウエイクアイランドとの組み合わせ。
9R ダービー前のレース、心理的にスローに流れ上がりの競馬になりそう。後ろ過ぎて冒険だがブラックオリーブが良い。前走狙ったマルタカハーモニーも買いだ。
10R レインボーペガサスはまずまずだがアドマイヤコマンドはキャリアの浅さを出しそう。ディープスカイはややゆるい。サクセスは芝でも良さそう。10 9 8 6 17 4のボックス。
「生まれ出る悩み」をことさら思い起こす水無月、つまり博打屋の生まれた月を迎えた。
その初日に行われた日本ダービーを見事に外し、一夜明けた昨日(2日)は先週末に発症した口内炎が痛みのピークとなり、尚更「生まれ出る悩み」を見つめる週明けとなった。
雨も上がり、微かに明るさも出てきた東京ダービー(4日)の朝である。
依然と口内炎の痛みは続き憂鬱な朝を洗濯で誤魔化している。
「愁思符庵」前の小さな田で田植えが始まり、野菜を無人販売している農家さんが、近くの小学生に田植えの野外学習の講師をされていた。(写真)
今日は芒種。田植えの始まりを教える24節気である。
昨日「愁思符庵」前では田植えが終わった。
さすがに農家さんは暦をご存知だ。
今日から5日後の10日から約30日間が雨期となり、ちょうど梅か黄色く実る時期と重なる事から「梅雨」と呼ぶようになったのだそうな。
突然の真夏日に、抗生物質薬漬けの体が妙にだるい。
口内炎は回復に向かった。
晴れて飲み食い出来る幸せを噛み締めている。
麻雀で言ならラス前。残り2週で本開催も終わる。
夏は全休と言うファンも少なくない。
まあ、ダービー過ぎると3歳馬に関しては敗者復活や消化試合の感が漂う。
4R,マイネルデネブで勝てそうだ。ナカヤマスナイパーとの一騎討ち。
11R,サダムイダテンは見るからに馬が変わった。シルクには距離の不安がある。ドリームシグナル、アポロトルチェ。ユビキタスは押さえ程度。
え~い!畏れ多くもこのお方のご尽力があらばこそ、今日博打屋の暮らし向きを支えてくれる馬券発売があり、またダービーも誕生したのだ。(写真)
6R キャッツインブーツは奥のありそうな馬。武人気だが買いたい。コスモスパロウ相手。
9R 如何にも梅雨時の暑さ。馬も不快だろう。ドラゴンファング、ドリームゼロワンが良い。マイネルピリアーも気になる。
11R ウオッカが良い。コンゴウリキシオーの一発もありそうだが、馬場の内は伸びない。スズカ、スーパーは期待以下。グッドババも予想外。キストゥヘブン、エイシンドーバーが穴。
秋葉原が修羅場と化したのも知らず、府中では女傑ウオッカの圧勝に人々が目眩のする酔いに襲われていた。
たった一人の25歳の狂人の愚行と片付けるには余りにも異常すぎる。
世界のアキバと変貌し、何でもありの、正に物質至上主義の権化のような街に、誰でも良いから刺したかったと言う25歳が辿り着くにはそう時間の要さぬことであったのかも知れない。
梅雨時に降る雨を五月雨と呼んだ先人は風流だ。
オホーツク海高気圧と小笠原高気圧の間の停滞性の前線に沿って小さな低気圧が西から東に移動する現象だなんて、それこそ「つゆしらず」であったろう。
梅雨の合間を縫って、梨の袋かけの実習に出向いた。
2週間前の本実習を休んだので今日(11日)はその補講である。
函館競輪の決勝戦場外を立川で商うのが予定ではあったが、急遽決まった補講を優先せざるを得ない。
何処を歩いても紫陽花が鮮やかだ。
箱根のあじさい電車も良いが、井の頭線の沿線も立派なあじさい電車と化している。
「若者に、パソコン捨てて街に出よ、と紫陽花を愛でよ、とは別物じゃありませんか?ついでに、秋葉族が多摩川競艇に集結したら困るでしょ」
梅雨一休みは嬉しいが、真夏日の暑さ。
庭の雑草が一気に伸び、文字通り草庵の風情。
朝顔の落ち種が芽を出し、あっという間に蔓が草に巻き付き始末に負えなくなる。
パドック側のヒマラヤ杉に爽やかな風が吹き渡る。
どうやら府中の最終週は天気だけは有終の美を飾れそうだ。
祭り(ダービー)の後の寂しさのあった先週に比べ、梅雨とも思えぬ好天に人々も浮かれたか。
3R、サマーアクトレス、スマートラヴ、シーキングオアシス、が良い。
9R 自信と言うより好きなだけ。ジャンプは長く楽しめる。4頭のマーベラスサンデーの仔ではノボライトニングのうるささが吉とでるかも。エイシンペキン、ミヤビペリセウス、コウエイトライがいい。
10R 逃げ切ったスーパーミッションが穴をあけたがここは逃げると勝てない。マイネルファルケ、スーパーウーマンがどう動くか。ロードニュースター、シルポート、レオマイスターの馬単ボックス。
11R、意外にもドンクールがいい。ケアレスウィスパー、タガノエクリプスにロングプライドのボックス。
「ちょうどトイレに入っていて、余りの揺れで出れなかったよ」
文字通りセッチン詰め状態になった、と電話の馬主が話す。
秋田・大仙市でもかなりの揺れだったそうだ。
9R ビンとくるのはスリーセブンスピン、クレヨンルージュ位。この2頭軸で流す。
11R ヒカルオオゾラ、ファストロックは気合い十分。空回りが心配たが騎手がなんとかするだろう。気楽なのはトーホーアラシ、サンライズマックス。騎手の巧拙を加味しヒカル、ファスト軸。
12R ニキティス、アグネストカチ、サクラプログレス、3単ボックス。
時間の経過と共にその凄まじさがつまびらかになる地震の被害。
東京競馬も終わり、ドッと物心共に疲労感の中で迎えた月曜(16日)。
様々な想いが駆け巡る。
長い旅打ちの始まりである。
向こう3ヶ月、猛暑と窮乏との闘いが続く。
窮乏なら回避のしようもあるが、猛暑だけは避けようがない。
救いは博打屋の体質。暑さには滅法強く苦にもならない。
難しいご意見を戴いた。
「冷に耐え 苦に耐え 煩に耐え 閑に耐え
激せず 躁せず 競わず 隨わず
以て大事をなすべし」
不勉強で出典がわからないが、読んで字の通り、何となく教え、戒めはわかる。
中央が駄目なら南関がある。予定外に良く見えるのがマサノミネルバ。16キロプラスがそう見せるのか。ブライズメイト、インカローズ、ユキチャンだろう。凄い人出だ。
今日(19日)は桜桃忌だ。
太宰治の命日にあたり、三鷹の禅林寺で供養が行われているはず。
大学時代を三鷹で過ごした関係で馴染みが深い。
この日が誕生日の博打屋が太宰になにがしかの関心を持ったのも、こうした縁があったからであろう。
2008年6月21日、夏競馬福島初日朝、「愁思符庵」は夜半の雨の名残の中で迎えた。
庵前の畑の立葵が雨を吸って蘇えり、博打屋の旅打ちを見送ってくれた。(写真)
3R アポロガッバーナが軸。ピーシオブホープ、トーセンプリミエの争いか。芝をはまずまずだ。
6R メイクデビュー福島の1号馬は何か。如何にもローカル、5Rでは地元シルクが順当勝ち。スガノメダリストは新種牡馬、地元馬主と注目だ。馬はコスモユウコリン、ヴィーヴァシャトルが良い。
7R,人気だが、ドリーム2頭が良い。ヤマショウゴールド、マコトポムケッチの3複。
8R 人気のキルシュブリューテの担当小久保氏とソルウ゛ィエントの担当松本氏。倒れそうに暑いパドックで評定。これにベイリーフ、ワヲダーフルーツを加えるなら文字通りクラブ競馬。クラブ担当諸氏も元気だ。
落馬続きで馬鹿馬鹿しい福島だ。涼しい函館からグリーンの海老名が救いの?声。クィーンスプマンテをもう一度買う。阪神の10Rキッスアンドライドも穴なら。
12R ちぐはぐな馬券が続いた。ヘポートムテキから買うべきだろうが、49キロ、グランドメープルは如何にも有利。ここからタケデンタンゴ、デュークタイフーン、ポートムテキへ。
小雨の東京を旅立ち、仕切り直しの「みちのく一人旅」だ。
伸び盛りの稲が曇よりとした風景のなかでひときわ鮮やかな緑を見せる車窓である。
昨日もそうだったが、宇都宮を過ぎると雨は降っていない。
3R、ダイナミックな返し馬を見せたチャイコフスキーだが一本被りに応えられるか?マイネル2頭、カズノブライアンから入る。
5R バンケットをクロスする福島障害は見るだけでも美しい。コマチ、スタッテン、メイショウタンディに初障害パレスドンがどこまで迫るか。
9R 2着探しと言う楽ができるか?ドリームシガー、ショウナンラヴァーで良いか。3着にスターマップ
初旅打ちが終わり、ドッと疲れを感じた週明けの月曜(23日)朝、待ちきれず咲き始めた朝顔を眺めながら商いの総括をする。
落馬に泣かされた土曜はボロボロだったが、日曜は何とか凌いだ。
梅雨中休み。蒸し暑い真夏日到来で、道行く人の服装も薄くなった。
しかしだ、世の若者達よ。
暑いからと言って、下着やらヘソやらをだらしなく見せる格好だけは何とかならないものか。
定かに分からないが、馬券の共同購入で倍になるからと資金を70億も集めた連中が捕まったと、ニュースを伝えてくれた馬主氏がいた。
博打屋なら3倍にするのに、と返信したが、世の中色々悪事はある。
それにしても、そんな話しに乗る人がいるのも驚きだ。
「貧乏に 匂ひありけり 立葵」
宅地化が進む都市部では見掛けなくかったが、幼い頃の記憶には、梅雨時にまっすぐに立ち上り、幾つもの花を咲かせる立葵は路傍の風景だった。
羽田上空の梅雨雲を突き破ると上空は青空が広がっていた。
東北のど真ん中を飛行機は飛ぶ。
いつにない晴れに猪苗代湖、五色沼、田沢湖、十和田湖、鳥海山がくっきりと見下ろせ、日本列島の輪郭が綺麗にわかる。
海霧が肌寒いコスモビューファームの朝である。
海からの霧に包まれ、予定の坂路調教を後回しにして、1歳馬の展示が始まった。
岡田繁幸氏の軽妙な解説が、肌寒い牧場に響きわたる。(写真)
阪神10R、京都の特派員?から、大雨による馬場悪化警告が伝わってきた。スピードタイプのアサクサキングスなどは割引が必要だと。アドマイヤフジのような晴雨両用馬に代えるべきかもしれない。メイショウサムソンも浮上だろう。
晴れてきた牧場に清々しい風がわたる。
緑一色に包まれて、頭が呆けそうだ。
早いものだ、水無月も終わる。
梅雨は当分明けぬが、明日からは気分的に夏と言う気がする。
宝塚記念が終わったから、なお一層そう感じるのか。
2日間の牧場ツアー。当歳、1歳、2歳を中心にセゾン、ラフィアン所属馬を存分に見させてもらった。

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。
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