梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年06月05日

『芒種(ぼうしゅ)競艇』

今日は芒種。田植えの始まりを教える24節気である。

昨日「愁思符庵」前では田植えが終わった。


さすがに農家さんは暦をご存知だ。


今日から5日後の10日から約30日間が雨期となり、ちょうど梅か黄色く実る時期と重なる事から「梅雨」と呼ぶようになったのだそうな。

「あのぅ~さぁ~、渋谷までの200円、くんなぁいぃ~」


吉祥寺駅で井の頭線の切符を買った時だった。

ジャララと釣り銭が出たのを見計らったかのように、いつの間にか若くもなければ、婆さんでもない女が側に来る。


虚を突かれるとはこう言うことなのだろう。一瞬事態が読めなかった。


見ると連れがもう一人、床にしゃがみ込み、汚なげな荷袋を持っている。


女性の路上生活者と見受けられた。


何でこの博打屋に?と2千円しか持ってない自分に殊更気付いた。


通勤時間帯の終わりに近いが、券売機に来る人は少ない。


希少な鴨だったのだろうが相手が悪かった。


黙って無視して立ち去る博打屋の顔を、女は憎々しげな眼差しで見返した。


やはり情の無い事をしたのだろうか。


後味の悪さを覚えながら乗り換えた京王線、先頭車両。


若い運転手の元気の良い指差し呼称が響く。


退屈しのぎに「鉄男くん」になり、視界の利く運転席後ろに立って見ていた。


「出発進行!」「減速!」と一駅間殆んど確認動作の繰り返し。


声の良さもさることながら、こう言う運転手なら安心して乗れるじゃないか。


博打屋も見習わなきゃいかん。

パドックで、首さし良し!肩良し!トモ良し!繋ぎ良し!なんて指差し確認。


そうしていれば、昨夜の東京ダービーも大本命ディラクエの歩様を見ながら、右トモにやや難あり!なんて自己確認を馬券に反映出来ていたはずだ。


馬っ気まで出した大本命の不安は距離の不安共々パドックでよぎったのは事実。


まあ、325万馬券にはとても辿り着けなかったが、単勝1.3倍のディラクエの売れ方を見ると、どんな不安がよぎっても、自分の見方の方が違うのだろうと、オッズの魔力に屈してしまうのだから、博打は難しい。


ダービーと名の付くレースに縁がなさそうだ。

芒種に我が闘志は芒漠としているが、多摩川競艇が今日からG1ウェイキーカップを迎える。


笹川賞を逸した浜野谷に頼もう。

12R、浜野谷、湯川の裏表。今日の商いはこれ。

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2008年06月05日 15:44に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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