『匂ひありけり』
「貧乏に 匂ひありけり 立葵」
宅地化が進む都市部では見掛けなくかったが、幼い頃の記憶には、梅雨時にまっすぐに立ち上り、幾つもの花を咲かせる立葵は路傍の風景だった。
幸い「愁思符庵」周辺には畑地が多く、見る度に高くなる姿に、倒れはしまいかと心配になる。(写真)

小澤實と言うこの句の作者は、何と鋭い感覚の持ち主だろう。
貧乏に匂ひありけり、とはどんな匂いだろうか。
思わず自分の匂いを嗅いでみる博打屋が哀しい。
「貧乏の」ではなく「貧乏に」なのだからそれは違うと思うのだが。
牡丹にその座を奪われるまで中国では葵が花の王として君臨していたそうだ。
室町時代に薬用としても輸入されて以来、日本の風土に馴染んでいる。
徳川家の家紋は双葉葵の三枚組だ。
畏れ多くもこの紋所が目に入らぬか!を持ち出すまでもなく、葵と貧乏は結び付かない。
更に言うなら花に匂いもない。
と言うことは、博打屋にも身近になってくる。
「愁思符庵」でさえ立葵があれば高貴な匂いがする、と言うことだろう。
珍しい色の立葵を見た。(写真)

昨日(26日)から今日にかけ、慣れぬ書き物に専念し、些か睡眠不足だ。
明日から北海道へ向かい、今週は恐らく年に一度の競馬場不在の週となる。
セゾンの牧場視察旅行に同行する。
昨年に続き二度目だが今年はラフィアンと合同ツアーと言う事で大所帯だ。
今年度の募集馬のラインナップも決まり、その展示会と2歳馬の育成状態を見る。
現金商売の博打屋としては、開店休業を余儀なくされるが、それには代えられぬ若駒三昧の時間が過ごせる。
ビッグレッドファームやコスモビューファームの静内には場外売り場がある。
買えなくもないが、何れにしてもバドックは見れない。
現場からの判断が出来ないので馬券はやらないつもりだ。
但し、どのクラブもそうだろうが、牧場ツァーの週は出走馬を揃える。
ツァー最中の好走は会員への何よりの宣伝。これ程インバクトの強いセールスはない。
セゾン・ラフィアンの馬は徹底マークが得策。
一番は宝塚記念のドリームパスポートであろう。
前発表は明日に回して、今日(27日)は京王閣ナイターで行き掛けの駄賃を貰うことにしよう。
