梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年07月23日

『土用の丑・先食い』

つべこべ言わず鰻を食べれば良い事だが、「土用の丑」に鰻をなぜ食べるのか、今さら聞けない世間の常識、にハタと気付いた。


明日24日(旧暦6月22日)が「土用の丑」にあたる。


ついでに言うなら芥川龍之介忌(河童忌)でもある(博打屋の卒論は龍之介論なもんで・・)。

「土用」とは陰陽五行説から来ている。木火土金水の五行の事だが、中国では春夏秋冬の四季をこれにあてはめようとした。


しかし、四季は五行に当てはまらない。


そこで四季に木金水をあて、各々の季節の終わり18日を土とした。これが土用である。


「丑」とはあの牛か?


その通りであり、十二支の丑である。


十干と十二支を組み合わせた干支と言う暦では、各々の初めの「甲(きのえ)」と「子(ね)」を組み合わせた「甲子」から、最後の組み合わせ「癸亥(みずのとい)」までの六十干支が一年365日に当て嵌められている。

土用の丑は、立秋前の土用の期間のうち最初の丑の日を言うのである。

この「土用」と言う期間は大変有意義な時期であるのは、「土用干し」など先人が見い出した様々な慣習をみればよく分かる。


衣類の虫干しや、梅干しの干し直し、ゲンノショウコなど薬草の乾燥等々。

何より納得させられるのが育ち盛りの稲田の土用干しだ。


この暑い盛りに田圃の水を抜きひび割れるほどに乾燥させる。


すると稲は水を欲しがり根をたくましく張り、肥料などの吸い上げが良くなると言う。


昔の人の知恵は素晴らしいではないか。


虫干しの効用も知らず、メタボなど生活習慣病などに陥る現代人こそ、こうした自然の理を思い起こさなきゃならんのじゃないか。

年中虫干し状態の博打屋は正に理にかなった暮らしなのかも知れない。


やはり、長くなった。


つべこべ言わず鰻を食べりゃ良いことだ。


ただし、何故鰻なのか?


諸説あるようだが、神田和泉町「春木屋善兵衛」なる鰻屋に殿様から大量の蒲焼きの注文がきたと言う。


とても一日で焼ける数ではない。


そこで春木屋は土用の子の日、丑の日、寅の日と三日間かけて鰻を焼き各々を甕に入れて床下に保存したそうだ。


さて、いよいよ献上の日、甕から取り出すと丑の日に焼いた鰻だけが傷まずに健在であった。


この事から「土用の丑」の鰻評価が高まり江戸っ子がこぞって食べ始めたと言う。


もっともらしい話しではないか。


昨日来た「鉾田の狸」志井ちゃんが昼飯を食おうと言うので、川口オート、浦和競馬、大宮競輪、何処へでも行ける赤羽を指定した。


博打屋気に入りの「まるますや」で朝からビールである。(写真)

200807231127000-1.JPG

大衆酒場であるが、埼玉浦和と言えば鰻が名物。


この店も店頭で焼いており、鯉こくなどもある。


何処の賭場に出向くか、早目に鉾田に帰りたいと言う志井ちゃん次第だが、博打屋は浦和、川崎ナイターの心積もり。


川口オートのゼロハン斎藤撤二も気になる。


浦和は薄暮だから後半は居られない。


川崎はもう一度平原輝を買いたい。


商い場は事欠かないが、一日早い鰻が夏バテを救ってくれるか?


明日の本番には財布を虫干ししてみよう。

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2008年07月23日 11:32に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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