梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年07月24日

『鰻美味しあの皮?』

文部省唱歌と言って、今の若い人にわかるだろうか。

それを断っておかないと、この見出しは親父ギャグにも昇格しない。


兎を追った記憶より、うなぎを捕った経験の方が多いと思うのだが、ならば、これも立派な歌詞だ。

今日(24日)が鰻の本番。


昨日先食いをし、元気を付けて浦和に出向いたが、鉾田の狸、志井ちゃんは久々のゼッケン着けた馬に興奮気味。


しかし、飲んだビールか、半端じゃない暑さか、ダウンしてしまった。


7R,交流レースのトラストミツル三浦皇成騎手の見事な下手乗りを見届けて浦和を後にした。


C1クラスの交流レースじゃ、中央未勝利馬より地方馬が有利。


強いて言うなら、中央馬に地元騎手が乗ったのが一番分がある。


そう能書きを垂れている矢先に見澤騎手のトウカイオペラに勝たれてしまった。


三浦騎手もスタートでつまずき、よく落ちなかったもの。


そんな頃、行きそびれた川口オートでは、予想通りゼロハンの斎藤撤二が優勝し9万を超す3連単を提供していた。


有難う!の知人からのメールを読みながら、川崎競輪ナイターへ出向いた。


うなぎ効果もなく、余りの暑さに夏大好きの博打屋も頭痛がしはじめていた。

辛うじて川崎の宵風に助けられ、添田広福のトークショウを聞き入った。(写真)

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「一口に選手を育てると言っても、選手には速い選手 、強い選手、勝てる選手というのがあるんです。速い選手は練習で作り上げられるんですが、強い選手、勝てる選手となると、周りから付加出来ない事もあるんです。」

山崎芳仁、佐藤慎太郎と言う一流選手を育ててきた「夢道場」の師匠だけに、如何にも実直な職人堅気の応答がファンを魅了する。

苦労して手に入れた北京五輪の自転車種目の応援に出向くのも、この世界へのお返しの気持ち、とシャイである。


今や輪界の怪物、山崎についてもこう語っていた。


「趣味は何だ、と聞いたことがあるんですよ。するとね、自転車に乗ること、と言うんです。次は何だ、と聞くと、自転車をいじる事だと言うんですね。じゃあ、その次は、と何か別な事を期待して聞くと、レースを見ることだ、と言うんです。それくらい、自転車が好きなんですよね。」

山崎の一流の秘密はこの辺りにあると示唆する。


尤もである。


博打事でさえ、その云わんとする事はあてはまる。


馬に乗る事は騎手なら誰でもする。


馬を世話する事も然り。


騎手の差を生み出すのは、馬を見る事、レースを見る事に意欲があるかないか、である。


これは、競馬に携わる全ての立場の人にもあてはまる。


嘗て某調教師に聞いたことがある。


ジャバンカップのパドックが始まろうとしている正に目の前で、競馬場を後にしようとする。


馬見ないんですか?


博打屋の問いに、自分とこの馬が出ている訳じゃないし、と答えて帰った。


象徴的ではあるが、その時博打屋は感じたものだ。


この人には、走る馬を見い出す事はできないだろうな、と。


木を見て森を見ず、に近いものもある。


博打屋のように、世間から見れば遊んでいるような存在だからこそ、様々な立場の人を観察する機会が多い。


出来る人物と言うのは、よく物を観察する人だ。


自分が身を置いている世界の営みを、しっかりと見続けている。


添田広福氏の話を聞きながら、思い当たる事の多い夜だった。

熱波の「愁思符庵」ではさすがに急ぎの原稿も書けず、ならば、と猛暑の中固い車券勝負に大宮競輪場に出向いた。


決勝戦一番勝負である。


昨日はすべからく空商い。

手持ちは減る一方。


財布を土用干ししての涼しい仕事場へのエスケープだ。(写真)

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しかし、博打屋も勝負弱い。


今日の決勝は浅井康太-山口富生-南修二のラインが強力。


山口-浅井がカチガチに売れていた。


博打屋もこの2車の裏表に悩んだが、初志貫徹、山口頭で3連単を絞った。


しかし、結果は浅井頭でライン通りにゴール。3連単1660円は押さえ車券でしかない。

虚しい思いで久々の大宮公園、氷川神社を抜けて帰途。(写真)

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浦和の薄暮に回る気力も無く帰庵し、早朝仕事に賭ける「土用の丑」夜である。

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2008年07月24日 21:36に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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