梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年08月12日

『鎮魂の月』

いよいよお盆休み、大人の夏休み突入だ。


昨日(11日)はいつもの様に旅疲れの月曜で、アンニュイな朝を迎え土日の商いの総括。


馬の事より瀬波温泉の観光キャンペーンの宿泊券プレゼントアンケートを朝一番から何枚も書いて応募したのだが、去年に続き当たらなかった。


やった!と思った瞬間がなかった訳でもない。


「神奈川県川崎市の・・・」と司会者が読み上げた時は「やった!」と思った。


何枚も抽選箱に入れてあるし川崎市と言えば博打屋しかいまい、と自信があったが、どっこい夏休みだ、東京から来ている人もかなりいた。


そう言えば毎年関屋記念の日に現れる烏山の男性。


今年も現れ「ブログ読んでますよ」と声をかけられた。

中山競馬場のパドックでいつも会う若いご夫婦。


この二人も毎年新潟にも現れる。


以前はクラブ馬主もやっていた競馬好きだが、夏の競馬旅も彼らの人生の定番になっているようだ。


互いに「歳取ったよね」と戦友にでも会ったような会話を交わすご仁もいる。


かつては競馬観戦ツアーなどを手掛けていた旅行代理店店主だ。


博打屋より年輩の方でやはり夏の新潟詣で組だ。


皆、ひと夏に一度は新潟へ、の人たちだ。


元気な姿を見るのは嬉しいものだ。


日曜(10日)の夕方は「入船」と言う地元の寿司屋でご馳走になり、何時もより遅い新幹線で帰京。


この日は新潟の花火。ちょうど信濃川を渡る時、見事な花火が打ち上げられた。

心なしか新幹線も速度を上げないで通過したようにも思えた。


世間が休みに入っても博打屋の仕事場はそこかしこで稼ぎ時、開催が多彩である。


思うにまかせぬ土日の商いの残業に「別府八湯ゆけむりカップ」の決勝場外を京王閣に選んだ。


相変わらず記念レースの地元優勢は見え見えで決勝メンバーも見事に地元や九州勢。

素直に売れ筋井上昌巳・小野俊之を選び3着を一捻りの博打。


安いが絞って買うべき車券、あとは度胸の問題だ。


いくら打って出るかの懐との相談でもあろう。


相談に乗れるほどの懐でないのがチト切なくもあったが、3着小倉竜二で決まった3連単は1440円ほど。


曲がりなりにもプラスに仕上げたのは誉めてやりたい。

8月は6日に広島、9日に長崎の原爆被弾。15日には終戦記念日を迎え、戦争犠牲者を追悼する日が3日もある。


それに加えて陰暦7月13日から16日までの魂祭「お盆」が控える。


インドのサンスクリット語「ウランバナ」の音を漢字表記したのが「盂蘭盆会」であり、その教えは「盂蘭盆経」に記され、語源「ウランバナ」が逆さに吊るされた苦しみを現すことから、この経はその苦しみから救ってくれるものとされ、やがて仏教行事となっていったのである。


13日の夜、苧殻(おがら=麻の皮を剥いだ茎)を焚いて精霊を迎え、16日の夜再び苧殻を焚き送り火とする。

この間、家々には精霊棚を飾り先祖の霊をもてなすのである。

この時に僧侶が各檀家を回り読経を行うのが「棚経」と呼ばれるお盆の行事だ。


博打屋も今年は茄子の牛、瓜の馬でも飾ってみようかと殊勝な心持ちではあるが、その日から箱根休暇の予定で出来そうにもない。


ご先祖様に顔向け出来ない人生の博打屋が、お盆なんて人並みの事を口にしちゃいけないのだろうが、せめて墓参りのひとつもしたく、望郷の念を抱くのは衰えた証拠であろうか。


まあ、今しばらく心行くまで稼いだら真っ先に岡山に墓参に行こう。


さて、一日遅れのブログとなった。


「鎮魂するは我にあり」ではなかろうか。


今日(12日)を何処の博打場で鎮魂するか、それが博打屋のお盆なのだ。

このページについて

2008年08月12日 08:47に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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