梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年08月12日

『これぞ安・近・短』

今日(12日)は忘れ得ぬ日である。


23年前、1985年のこの日の夕刻6時56分、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落し520人の命が散った日である。

そして、徳島では阿波おどりが始まる日でもある。

思い出話で恐縮だが、博打屋はこの日のことはよく覚えている。


このような衝撃的な出来事にかこつけて、記憶を甦らせるのも気のひける面もあるが、人の記憶とはそう言うものだろう。


お盆前日のその日も東京は恐ろしく暑く、博打屋は当時の同居人と初めて東京ディズニーランドに出向いた。


開業間もないディズニーラントの人気は異常なほどで、当時東西線浦安駅からの連絡バスはこの駅で輸送制限がかけられ、現地に行っても入場に何時間待ちと言う状況だった。


大阪万博の列が人生最大の列だったが、この日の列もそれに近かった気がする。

何とか入場し、暑さと人混みで疲れ切った夕刻、名物バレードを見るために早々に場所取りをし、まだ明るい上空を眺め、成田や羽田に離発着する飛行機の低空飛行をひたすらボーっと眺めていたのだ。


その夜終電近く疲労困憊の身をひきずり烏山に辿り着き行き付けの飲み屋に入りテレビに釘付けの客から事故を知らされたのだった。


それからのテレビ特番は生々しい実況でもあったが、その辺りは今上映中の「クライマーズハイ」にも詳しい。


とは言え、若い競馬ファンはこの頃生まれた人達と言う事だから博打屋のブログもピンと来ないのも無理はない。


思い起こせば、あの夕刻低空飛行で飛び立った幾機もの飛行機のいずれかが、その後不幸な航路を辿ったのではなかったかと、毎年慰霊日が来る度に「あの暑くくたびれ切った夕刻」の大きな機影を思い出すのである。


あれから23年。


様々な人生の変遷の果ての今日、奇しくも博打屋は川口市にある「健康ランド武蔵野」で、世間の酷暑を避けお風呂と高校野球とオリンビック三昧の午後を楽しんだ。

初めての風呂だが、健康ランドと言うだけに、風呂だけの過ごし方でなく、食事から酒から昼寝からマッサージからカラオケと至れり尽くせり。


すでに盆休みであろうか、家族連れや高齢者、会社の宴会と中々賑やか。


宿泊まで出来るようで、風呂やサウナ、日光浴の合間に食って飲んでとのんびり派にはそれなりの場所だ。


2000円プラス飲食代の贅沢だが、遠くに出かけるレジャーに比べると正に「安近短」の別荘。


クソ暑い「愁思符庵」で苦行する博打屋には豪華この上ない。足しか写せねが、休憩室のソファーでただの野球親父。(写真)
200808121931000.JPG


本を何冊も持ち込んで、朝から丸一日過ごすのも悪くない。


たまには世間から雲隠れ。

昼下がりここでサボるのも手かも知れない。


博打屋の細やかなサボリと許されたい。

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2008年08月12日 19:41に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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