『にわか鉄男君』
「鉄男君、鉄子さん」の意味が分からない人もいるだろう。
かく言う博打屋も「鉄子の旅」(菊地直恵・著)と言う漫画を読んで知ったのだが、鉄道マニアの人の事をそう呼ぶらしい。
一口にそう言ってもこれがまた奥深い。
車両マニアや路線マニア、乗車マニア、時刻表マニアなど鉄道は歴史の割に多彩な面を持ち、隠れマニアも意外と多い。
博打屋の知人にも車両マニアに属するのがいて、各地の復活列車などが走ると写真を撮りに出向いたり、車両の模型収集に余念がない。
一度銀座の天賞堂に連れて行かれたが、知らぬは博打屋ばかりなり、で投機目的になると言う盛況ぶり。
ショーケースの中のミニチュアをウットリと見入っているオジサンたちに驚いたものだ。
余談だが競馬関係者にも愛好家はいて、美浦の大久保調教師のコレクションは凄いと知人が言っていた。
天賞堂での顔見知りだと言う。
そんなマニアの世界をチョッと味合わせてくれたのが7日で終わる「おとなの休日倶楽部」会員パスなる切符だ。
東北・伊豆・福井までのJR東日本と函館までが3日間乗り放題。
新幹線を含めて特急乗り降り自由で12000円。
これは旅好きにはたまらない安さと便利さ。(ただし50代以上にしか適応がない)
博打屋のこの一週間の放浪もこの切符があればこそである。
新潟往復だけの利用でもお釣りがくるが、極端な話、9日間3連続で買うと36000円でとんでもない放浪が出来る。
博打屋はその9日間を利用しているのだ。
本来放浪しっぱなしの筈であったが、一度帰庵してしまった。
旅費はそれ以上かからぬが宿代はその分かかる。
悪いことに今週は水木と東北地方に商い場所がないのであった。
旅打ちに使えないのが痛恨の極み。
それでも使わなきゃ損した気になるのが貧乏人の悲しい性。
昨日(4日)も行き先自由、普段行けない所へ、と気持ちがはやるも、ただの物見遊山じゃ博打稼業がすたる。
切符を生かせる博打場はないか?と調べても東海道新幹線が使えないだけに行き場がない。
ならば「スーパービュー踊り子」号で下田往復車窓の旅。
帰途真鶴に立ち寄り好きな中川一政美術館を訪ねた。
週始めの日本海の海とまたひと色違う太平洋。(写真)
すっかり馴染みになった真鶴だが、漁港の小さな食事処「宵」は秀宝丸船長の漁師店。
東京の半額で新鮮な魚が食べられる。
丁度隣に髭面の40代男性が食事中で、女将と博打屋の話に割り込んきて真鶴談義。
家賃3万5千円のポッチャントイレ一軒家を借り、自分で修復しながら土日東京で店をやり、平日は真鶴で暮らしていると言う。
中川一政もこの地にアトリエを構え福浦港や箱根を描いている。
半島はこじんまりとして丁度江ノ島の中のようだが亜熱帯の植生が南国的でもあり、それらが「魚寄せ林」となって近くに豊富な漁場を産み出しているのだそうだ。
夕方東海道アクティーで川崎に降り、大井のナイターに直行。
気乗りしないナイターだが開店休業続きは許されまい。
ファンファーレに闘志を掻き立ててほしかったのだが。(写真)
7R フェスティブモモに間に合い飛び込みラッキー。府中の馬主臼井義太郎氏の馬で中央にいた馬だ。
サケダイスキの馬主氏で、今宵も美酒であったろう。
気を良くして旭川のモニターを見ているとテ゜ィーズエトワールが1番人気でパドックを周回。
川崎から移籍し2連勝。そろそろ外し時かな、の不安を抑え馬単馬連2本立て。
懸念は見事に的中。いかにも地方競馬らしいレースを見せてくれた。ハナから勝とうと言うレース振りではなかった。何時か見た地方競馬お決まりの3着。
懸念に徹しきれないかった己を恨み競馬場を後にした。
稲田堤はどしゃ降りの雨。ずぶ濡れで帰庵した昨日だった。
今朝(5日)は早朝弥彦競輪への旅打ち。
今夏初めての弥彦だが、最終週の新潟競馬との3連闘。
ひどい混み様の車内、このまま気が変わらずに弥彦に着くか?
初秋の空に誘われて「にわか鉄男くん」の博打屋のこと、何処に辿り着くやら。
