梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年10月28日

『秋寒・やや寒』

日本語は繊細だ。それは四季を持つ大和民族ならではの特性であろうし、日本人の誇れる本質でもあるのだろう。


一口に寒いと言っても季語の世界には様々な言葉がある。


「秋寒」「やや寒」「肌寒」「うそ寒」などすべて晩秋を表すが、その寒さの中身は微妙に違う。


立冬前の寒さを「秋寒」と言う。

ちょうど今日(28日)、立川競輪場から帰りに感じた寒さが「秋寒」と云うのではないかと思った。


勿論、千葉競輪の決勝戦が海老根恵太・新田康仁の本命ライン落車で金子貴志・吉田敏洋で決まった事による懐の寒さではない。


冬は突然やって来るのではなく、こうした寒さの段階を経てやって来る。


「秋寒むや 行く先々は 人の家」

一茶の句だが安住の地を持たない心情が博打屋の胸を打つ。


「やや寒」は少し寒いと云うことか。


「肌寒」は文字通り皮膚感覚としての寒さ。淋しさや心もとなさも含まれる。


「うそ寒」は「薄寒」から転じた言葉のようだ。


気温では現しきれない寒さ。冬の寒さとは違う不安な寒さだろう。


何れも言い得て妙ではないか。


何とか書き終えた今日締めの原稿。


中途半端な商いの立川であったが、余儀なき開店休業は昨日の怠慢のツケ。


月末近くで落ち着かぬ一日だったが、何はともあれ堅気仕事は完了。


明日からは晴れて商いに専念するが、手元不如意は如何ともし難い。


そぞろ寒さが博打屋を襲う今日である。

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2008年10月28日 23:28に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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