梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2008年11月11日

『夕闇劇場』

昨日(9日)はさしずめ劇空間の東京競馬場だった。


昼休み前に正門近くのホースリンクに出向いてみると2時からのオグリキャップ放牧に早々と席取りする人の姿。(写真)

200811091126000.jpg

土曜はここに白い誘導馬デューカルパールがいたそうで、それを見たオジさんが「オグリもすっかり白くなっちゃったな」と感慨深そうだったので「違いますよ、オグリは明日ですよ」と教えようかと思ったが、まあ、同じ白馬だからいいかと黙っていたんだ、と知人が苦笑していた。


そのホンマもんのオグリが昼休みのパドックに登場、スタンドまでビッシリのファンに囲まれて勇姿を披露した。


久々の人前に興奮したか、馬っ気を出し堂々の周回。(写真)
200811091140000.jpg

南井元騎手の「負けたか」の冗談が少々スベッタ感すらした熱い視線のパドックだった。


レース終了後のジョッキーマスターズには4万人ものファンが夕闇迫る場内に留まりレースの始まりを待った。


晩秋の夕闇は冷え冷えとし、スタート地点は闇の中であった。


ライトに光る蛍光色のゼッケンが闇の中を躍り、やがて直線に向かい8名の名騎手が往年の気迫を見せて追い比べを演じた。(写真)
200811091644000.jpg

河内騎手が竹見騎手を押さえての勝利、岡部騎手が3着だった。


晩秋の宵闇は冷気を増して演じる騎手も見るファンも楽ではない。


しかし、府中のターフは熱く燃えていた。


今日(10日)は歌舞伎の招待日。うっかり日にちを間違え義理を欠くところだったが、何とか「吉例・顔見世大歌舞伎」を鑑賞した。


この伝統の建物もやがて建て替えの運命。


今の内に見納めておくことも意義がある。


鶴屋南北の作「通し狂言・盟三五大切」と「廓文章・吉田屋」。


今の歌舞伎は案ずるより分かりやすい。


異空間には違いないが、役者の所作が何とも優雅で優美。


衣装の色合いも目を見張る。


大井8R、秋田の馬主佐藤氏のトーホウカムカムが出走。歌舞伎座からの直行予定だったが鑑賞後の会合が長引き断念。


転入直後3戦迄は追いかけたがムカムカと呼び変えたい成績続き、愛想尽かした前走10番人気での激走。大穴をあけたばかりだ。


C1クラス昇級だがメンバーはこのクラス頭打ちの面々。通用するかも、との馬主氏の予見通り一旦は先頭に立ち2着同着。


実況を携帯で聞きながら、ビジネスチャンスを逸した悔しさにホゾを噛んだ。


まあ、昨日はまずまずの商い。多摩川の優勝戦は買えば外していたので結果オーライ。


先週金曜からのハードな日々を歌舞伎で癒した一日である。

このページについて

2008年11月11日 00:00に投稿された記事です。

ひとつ前の記事は「「暗く冷たいパドック」」です。次の記事は「『自由は金で、か』」です。

他にも多くの記事があります。メインページアーカイブページも見てください。

梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

連絡先

POWERED BY AI-KEIBA