梶山徹夫の馬券生活 - 愁思符庵日記 -

本物の博打屋が送る競馬ファン必読の競馬ブログ

2009年01月30日

『旅は続く』

「馬券生活者の徒然なら書きますよ。それが30年も続いている暮らし向きだから」

こう云う話から始まった当ブログも明日(31日)で卒業する。

「私は博打稼業ですから予想はしませんよ。まして金を取って予想を売るような事も。」

これが博打屋の条件であった。

概ねその我が儘は通して2年近く与太話にもならない事を書いて来た。

博打稼業なんて成り立ちもしなければ、やれる訳がなかろう、眉唾との冷笑にはとうの昔に慣れっこであった。


人は自分が出来ない事は他人も出来ないと決めつけたがる。


そう思わないと自らが成り立たないからだ。


しかし、良いか悪いかは別として、博打屋はそうした生き方を全うしてきた。


「愁思符庵日記」と名付けたのも、最初のブログで表明したように、危ういことこの上ない稼業の経済事情を正直に名前にしたつもりだった。


収支不安、終始不安、終止符庵に通じる名前である。

どんなギャンブルをやろうと確かな成果を約束してくれるものはない。

しかし、どのギャンブルにも一つの答えは必ずある。


その答えに奔走するのが博打稼業である。


目的は金しかない。


それ以外にギャンブルから得られるものは、少なくとも博打屋にはないし有るとも思えない。


そこに豊かな文化や感動を見い出す人がいようと博打屋には興味がない。


そんな文化や感動なら他のもので手に入る。


その為に博打屋は歩き続けて来ているのだ。


従って、様々な博打場に出向きはするが、金に執着しない博打をやる人種には興味がないし信用もしない。


要は果てしなく困難な博打での収益に、くそ真面目に取り憑かれている馬鹿者だけに興味がある。


負ければ今日の飯も食えず死ぬほど悔しがり落ち込む。


勝てばこれが当たり前と勘違いして喜ぶ。


その類いの人種だ。


何故なら、ギャンブルで金を賭けると云う事は、感動の代償に払いっぱなしでも良いと云うようなまやかしではないからだ。


感動だけなら金と引き換えちゃいけない。

金に結び付かなきゃギャンブルではない。

たとえそれが負の方向に向かっていようともだ。


まあ、理屈はどうでも良いが、最もつまらないのが、博打の実践を放棄して予想と云う虚業に走ることだ。


何年も昔から云っている事だが、金取ってまでする予想があるなら何故自分で生業ない。


この単純な矛盾に目覚めない競馬ファンがなんと世に多いことか。


だからと云って彼らさ迷える子羊の毛を刈っても良いとは思わない。


長年競馬社会を覗いていると、予想業者や専門紙スタッフのレベルもつぶさに分かる。

玉石混合の予想屋の見極め位は容易いものだ。


残念ながら、予想業に長けている輩は多いが、博打を実践するホンマモンのプロは皆無に等しい。


その手の危うい専門家を看板に、儲かる事を前提としたような予想業には辟易とするものがある。


博打屋は実践者として自らの馬券の為だけに予想をし、レースが始まる前に結論を報告してきた。


博打で生業と云うことの証しはリアルタイムでの実録以外には信憑性に欠けるものがある。


しかし、こうした報告にも限度があり僅かな時間で行う現場報告が苦痛でもあった。

しばしば自らの馬券を放棄する事態にもなり本業にとっては何一つプラスにはならならない。


いや、そうした緻密な結論がまともに報われない環境にあることにいささか疲れた。


今後は、博打屋が長年流浪して来て得たジャンルを問わぬ本物のプロ達と連携し金を追いかけるプロジェクトを立ち上げる。


給料取りの予想屋の甘さは暮らしの役には立たない。

博打を実践して来た者でなければそれは分からないだろう。


長い間、横道にそれっぱなしの当ブログを愛読して戴いたファンの方々には厚くお礼申しあげたい。

併せて当サイトの関係者及びスタッフにもお礼を申し上げたい。

なお、「愁思符庵日記」は引き続き個人プログとして登場させます。


「梶山徹夫」「愁思符庵日記」でヤフー検索して戴ければ幸いです。


この場をお借りしてご報告させていただきます。


氷雨降る多摩川に商いに来た。

大きな狸がいつの間にか立っている。(写真)

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明日は最後のブログだ。快心の馬券を報告しよう。

このページについて

2009年01月30日 15:26に投稿された記事です。

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梶山徹夫プロフィール

梶山徹夫

1949年広島生まれ、中央大学文学部国文科卒。コピーライターを皮切りに、広告制作、音楽事務所経営、ルポライター、競馬雑誌編集長を経てフリーに。全国の競馬場に出向き、競馬に関わるエッセーを雑誌等に寄稿。著書に「馬券で喰ってどこが悪い」等。

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